[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 国体少年男子1回戦 兵庫県 0-3 山梨県 テクノポート福井総合公園 芝生広場]

　今度は主力として日本一へ。山梨県は今夏のインターハイで全国制覇を経験しているMF米野智大(山梨学院高2年)が鮮烈ゴールを決めた。

　前半12分、中盤でボールを受けた米野が、単騎ドリブルで持ち上がる。「ボールをもらったら自分で行こうと思っていた。突っ切って自分で決めようと思った。自分はああいう動きが得意。いつも狙っています」というMFは、そのままPA外側の位置から右上へミドルシュートを突き刺した。

　本人も会心の一撃と認めるゴールで先制点。試合の流れを大きく引き寄せるゴールを決めた米野は、その後も右サイドからのドリブル、ラストパス、そして守備面でも存在感ある動きを続けた。

　攻守において頑張りがきくところも示していた早生まれの2年生MF。山梨学院高の恩師でもある安部一雄監督が「ロングスローもあるし、フィジカルも強い。重宝しています」と信頼するアタッカーは、その期待に応えるような活躍で初戦を終えた。

　インターハイは全6試合に出場して1得点。ただし、主力選手として優勝した訳ではない。また現在、山梨学院では自分よりも同じ2年生MFの関口翼の方が試合に出ていることもあって、今回の国体での活躍をきっかけに「チーム(山梨学院)の中心になっていけるように」という思いを持っている。

　今回の国体は中心選手として活躍し、自分がゴールや白星をもたらすようなプレーをすること。「どんどん打って、自分で仕掛けて、守備もガツガツいく。もっとがむしゃらにプレーしていきたい。周りから見て、ボール持ったらなんかやるなという選手になりたい」と意気込むMFが、所属チームでのポジション獲りも兼ねて国体で大暴れする。

(取材・文　吉田太郎)

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