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[国体少年男子]「日常の甘さが出た試合…」。先制点も初戦敗退の佐賀県MF與座朝道、鳥栖U-18での日本一誓う

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後半26分、佐賀県はMF與座朝道(サガン鳥栖U-18、1年)が先制点を決めたが……。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子1回戦 佐賀県 1-1(PK4-5)千葉県 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 強豪・サガン鳥栖U-18の選手を中心に、佐賀東高や佐賀商高の選手を加えたメンバーで初優勝を目指した佐賀県の戦いは、わずか1試合で幕を閉じた。

 佐賀は立ち上がりからFW山崎遥稀(サガン鳥栖U-18、1年)とFW鈴木大馳(サガン鳥栖U-18、1年)の強力2トップを中心に相手を押し込み、ボールを保持しながらゴールを目指した。

 そして、MF與座朝道(サガン鳥栖U-18、1年)がDF2人をかわしてシュートを持ち込むなど先制点を狙う。だが、九州ブロック予選から課題となっていた決め切る力をこの日も欠いてしまい、苦戦。それでも、後半26分に先制点を奪う。

 右CKのこぼれ球を「あそこの角度は自分的に自信があるので、右足を振り抜いて枠内に入れるのを意識して、しっかり足に当てて枠内に入れようと思って蹴りました」という與座が、ゴールをこじ開けた。
 
 だが、與座は「そこで決められたのは良かったんですけれども、もっとチームを引き締められたら……」と反省する。チームは守備意識が薄れてしまったという終盤に失点。PK戦の末、初戦敗退となった。

「正直、1回戦で負ける訳には絶対にいかなかったので、相手が強いというのは分かっていたんですけれども、自分たちの力を出せば結果はついて来るだろうと考えていたんですけれども、詰めの甘さやサッカーだけじゃない日常の甘さが出た試合だったと思います」と與座。所属チームに戻って成長し、日本一を勝ち取ることを誓った。

 沖縄県の與座は中学時代、JFAアカデミー福島U-15 WESTに所属。小学校の先輩であるMF徳村莉温(2年)の影響、またプレミアリーグでプレーできる環境を求めてサガン鳥栖U-18へ進んだ。

 U-19日本代表選手で、先日トップチーム昇格を決めたFW楢原慶輝(3年)は目標のプレーヤーだ。「慶輝くんは練習の時から手本にしていますし、目指している選手なので、慶輝くんのような選手になれたら良いなと思っています」。この日、與座は巧みにボールを引き出し、左右両サイドで突破力を発揮。国体の悔しさも力にトレーニングを重ね、まずは鳥栖U-18のトップチームで活躍する選手になる。

(取材・文 吉田太郎)
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