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[MOM4021]青森県MF谷川勇獅(青森山田、1年)_前日はプレミアで83分間出場。名門で先発務める1年生が抜群の動き

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青森県MF谷川勇獅(青森山田高、1年)は中盤で攻守に力強い動き。先制点も決める活躍。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 国体少年男子2回戦 福岡県 1-1(PK1-4)青森県 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 1年生ながら名門・青森山田高の先発を担うボランチが、タフな連戦で抜群の動きを見せた。青森県MF谷川勇獅(青森山田高、1年=ウインズFC U-15出身)は、中盤で非常に強い動き。「結構前にも行けていた」という前半は強度の高い守備から、そのままボールを運び、パス交換でPAへ割って入っていた。

 前に行く動きは強烈。本人は攻撃面での立ち位置やパスの質を課題に挙げるが、ボールを刈り取る力はまるで3冠メンバーの先輩MF宇野善斗(現町田ゼルビア)。「去年、宇野選手か松木(玖生、現FC東京)選手と言ったら、みんな松木選手のプレースタイルを目指すと思うんですけれども、自分は宇野選手みたいにチームを支えるプレーが好きなので、そっちの方を目指していました」。176cm、70kgというガッチリとした体格と運動量を活かしてボールを奪い、チームの迫力ある攻撃の起点になっていた。

 そして、後半6分には先制ヘッド。ダブルボランチを組むMF山口元幹(青森山田高、1年)の右CKをファーサイドのCB山本虎(青森山田高、2年)が折り返す。これに「虎さんや小沼(蒼珠)が競り勝って折り返してくるのは分かっていたので、そこを信じて中に入り直して行きました」という谷川が接触プレーを怖れずに頭でゴールへ押し込んだ。

 本人は「後半ちょっと落ちた部分もあったので、次の試合からしっかりやって誰よりも走ってチームのために頑張りたい」と反省する。だが、70分間を走り抜き、PK戦でも2人目として正確なシュートでゴール。上田大貴監督(青森山田中)も「凄い利いている」と評すボランチは、抜群の動きで勝利に貢献した。

 谷川は9月18日のプレミアリーグEAST・前橋育英高戦で初先発。「マジで緊張してガチガチだった」というデビュー戦で抜擢に応え、1-0の勝利に貢献した。すると、1-1で引き分けた横浜FCユース戦(10月2日)でも先発。デビュー戦よりも20分以上長くピッチに立ち、83分間プレーしている。

 そのため、プレミアリーグと日程が重なった前日の国体1回戦は欠場。横浜FCユース戦後に移動して青森県チームに合流し、「昨日宿舎に入ってからスイッチ切り替えた」MFはこの日70分間フル出場、PK戦までタフに戦った。

 プレミアリーグのスピード感は他のカテゴリーでは体感できないもの。疲労も大きい。だが、谷川はコンディションを落とさず青森県のために走り、戦うことを誓う。「自分のプレーはとにかく走るだったり。自分の結果よりもまずはチームが勝って、青森県はまだ優勝したことがないのでまずそこを目指して行けるようにしたい」。名門の新たな才能が国体の厳しい連戦でも成長を続け、青森県の初優勝に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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