beacon

[国体少年男子]神奈川県が大阪府に4発快勝!17年以来の日本一に王手!

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半26分、神奈川県FW寺下翔和(湘南ベルマーレU-18、1年)が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.5 国体少年男子準決勝 大阪府 1-4 神奈川県下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 U-16の都道府県選抜日本一を争う第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」サッカー競技少年男子の部は5日、準決勝を行った。大阪府対神奈川県は神奈川県が4―1で勝利.。優勝した17年大会以来となる決勝へ駒を進めた。

 準優勝7回、悲願の初優勝を狙う大阪と、5年ぶり8回目の日本一を目指す神奈川との強豪対決は神奈川が制した。雨中の前半、主導権を握っていたのは大阪の方。距離感の良い守りで神奈川にプレッシャーを掛けてボールを奪い取り、高い位置から攻撃を繰り出して相手を押し込む。

 ともに攻守に存在感のあったMF福本一太(阪南大高、1年)、MF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、1年)の好パスなどからMF森田将光(ガンバ大阪ユース、1年)、MF久松大燿(興國高、1年)の両翼がドリブル突破。また、左SB西川宙希(セレッソ大阪U-18、1年)がスプリントを繰り返すなど、神奈川ゴールを脅かしていた。

 神奈川は前半、プレッシャーを受けた状態でボールを受けることが多く、なかなか押し返すことができなかった。それでもMF德田佑真(横浜F・マリノスユース、1年)らが繰り返しパス交換、ドリブルにチャレンジすることで流れは神奈川へ。そして、前半26分、MF香取武(川崎フロンターレU-18、1年)の展開からオーバーラップした左SB布施克真(日大藤沢高、1年)がグラウンダークロスを通す。これをFW寺下翔和(湘南ベルマーレU-18、1年)が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 大阪はCB國岡俊哉(興國高、1年)らが安定した守備を見せていたが、痛恨の失点。MF藤井龍也(セレッソ大阪U-18、1年)の左足FKなどで反撃するが、後半により攻撃姿勢を強め、相手の守りを崩す回数を増やした神奈川が突き放す。

 11分、交代出場MF白須健斗(横浜F・マリノスユース、1年)のスルーパスから寺下が左足シュート。これはGKに阻まれたが13分、MF高橋友矢(横浜FCユース、1年)の右CKをCB埜口怜乃(横浜F・マリノスユース、1年)が頭でゴールへ突き刺した。

 神奈川はCB山中大輝(川崎フロンターレU-18、1年)や右SB加治佐海(川崎フロンターレU-18、1年)が対人守備で強さを発揮。2-0の後半24分には交代出場FW望月耕平(横浜F・マリノスユース、1年)のループシュート、直後にも白須がGKをかわしてゴールを破る。

 大阪は27分、左サイドからの折り返しを藤井が左足で決めたが、反撃はこの1点のみ。神奈川県は8度目の日本一を懸けて6日の決勝で青森県と戦う。

(取材・文 吉田太郎)
●第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」特集

TOP