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[MOM4448]東京都FW尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京U-18、1年)_「優勝のほかに得点王も」「今大会で絶対にブレイク」。189cmの大器が先制弾

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前半30分、東京都FWFW尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京U-18、1年)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium]

 189cmのサイズと50m走6秒1のスピード、跳躍力、そして自信を持つ技術力も備える大器。東京都の大型FW尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京U-18、1年)が、国体初戦で輝いた。

 前半30分、東京都は右SB関德晴(川崎F U-18)のロングクロスが相手DFの頭上を越えて尾谷へ届く。尾谷は正確な胸コントロールで前を向くと、GKとの1対1から左足シュートで先制点を叩き出した。

「自分は高さが一番の武器で、それに加えて足元の技術にも自信があります。クロス上がる時にノリ(DF関德晴)と2秒くらい目が合って、ノリが良いキックを持っているのを知っていたので『ここに来る』と思ったら、想像以上のボールが来て、トラップも良いところにトラップできたので、あとは決めるだけでした」。目標に前進する今大会初ゴールとなった。

 東京都は4-3-3-システムで戦うこともできるが、この日はエースFW前田勘太朗(横浜FCユース)と尾谷を前線に配置した4-4-2システムで試合をスタート。石川創人監督(東京農大一高)はその意図について、「個をもっと打ち出していきたいというのがあった。相手にとって嫌なのは前田とディヴァを並べた方が、初戦の硬さの中で我々の推進力を出せるかなと」と説明する。

 その中で尾谷は前線で奮闘。本人は思うようにボールを収めることができなかったことを悔しがる。それでも、指揮官はチーム唯一のゴールを決めた尾谷について、「応えてくれましたね」と目を細めていた。

 尾谷自身にとっても、自信となる1点だ。「FC東京でも、クラブユースとかプレミアとかであんま結果とか出していなくて、ミニ国体とかも無得点とかで終わっていて、今大会で絶対に決めてやろうという思いがあったので、そういう中で決められたのは大きいと思います」と頷く。

 そして、「今回は自分は優勝のほかに得点王も目指しているので、得点王を目指す中ではもっとゴールに貪欲に行く。FC東京で(鈴木)楓とか(佐々木)将英とかスタメンで出ているんですけれども、自分はそんなに出れていなくて、今大会で絶対にブレイクしてやろうという気持ちで臨んでいます。自分はポテンシャルだけでなくて、技術もあるところを今大会で見せていければ良いと思っています」と意気込んだ。

 ボールを収めたあとの緩急や守備の連続性といった課題もあるが、スケール感は非常に大きい。「理想形はFC東京のディエゴ・オリベイラ選手みたいに収めることもできて、足元も上手くて、キャプテンシーもあるFWになりたい」と語る尾谷が、国体でゴールを量産してブレイクする。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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