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[国体少年男子] 怖さ示すも、福島県FW矢崎レイスは2戦連発ならず。「自分が上手くなるために頑張りたい」

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福島県FW矢崎レイス(尚志高、2年)はポスト直撃のシュートを放つなど存在感を放ったが、悔しい無得点

[10.13 国体少年男子2回戦 佐賀県 4-0 福島県 吹上浜海浜公園運動広場]

 もう一度あの場所に行くため、また結果を残す。福島県はFW矢崎レイス(尚志高、2年)が、相手に最警戒される中でプレー。前半8分にはPAへの抜け出しからニアポスト直撃のシュートを放ち、27分にはダイナミックな右足ミドルを打ち込んだ。

「自分的にはFWとして点を取ることが大切でした。FWとしてチームを勝たせるためにはシュートとゴールだと自分は思っているので、自分が10番という背番号ももらって、今回やらなきゃなという気持ちで前半は勢いに乗っていたので、思い切りシュートを打ってやろうと思っていました」

 相手にとって怖さを示していたものの、警戒される中でなかなかボールを受ける回数を増やすことができない。福島県は思うようにボールを保持することができず、後半に4失点。初戦で決勝点の矢崎は2試合連続ゴールを決められなかったことを悔しがった。

 矢崎は埼玉県戸田市から福島県郡山市の尚志へ進学。「尚志に来た理由は環境が良いのもあるし、あのサッカーが凄く好きで、繋いで裏抜けだったり、急にロングボールだったり、見ていて凄く楽しくて、凄くワクワクするんですよ」。そのスタイルに憧れて進学したFWは選手層の厚いチームの中で学びながら成長を重ねてきた。

「先輩の動きを参考にしたりして、動いたらまた動き直してというのを意識してやっています。3年生みんな上手くて、盗めるものは全部盗んで、試合中もずっとFWの動きばかり見て参考にしています」。U-18日本代表候補のエースFW網代陽勇(3年)、インターハイ得点王のFW桜松駿(3年)、攻守に馬力のあるFW 笹生悠太(3年)と尚志のFW陣の厚さは全国屈指。先輩たちの動きを参考に、縦パスから1本でシュートへ結びつける動きなどを身に着けてきている。

 日本とトルコにルーツを持つ矢崎は、昨夏にU-15日本代表候補初選出。「代表にはずっと憧れていたので。候補ですけれども1回入ると聞いた時に本当にビックリして、頑張らなきゃな、というのもあったんですけれども感動が大きくて、あれをもう一回味わいたい。代表はもう一回入りたいですね。(国体は終わったが、)まだまだ上手くなるチャンスがあると思うので、サッカーの動画とか見て、きょうの動画とかも振り返って、自分が上手くなるために頑張りたい」。チャンスを掴むために尚志でチャンスを掴み、結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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