[10.14 国体少年男子準々決勝 広島県 3-2 京都府 吹上浜海浜公園運動広場]

　U-16年代の都道府県選抜チームが日本一を争う特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」サッカー競技少年男子の部は14日、準々決勝を行った。広島県対京都府は3-2で広島県が勝利。広島県は15日の準決勝で大阪府と戦う。

　広島県は今大会3試合目。群馬県を1-0、愛知県を0-0からのPK戦の末に突破して勝ち上がってきた。一方の京都府は2試合目。初戦となった2回戦で前回大会準優勝の青森県を2-0で破って準々決勝へ駒を進めてきた。

　広島県は相手の逆を取りながらボールキープするMF長村星波主将(瀬戸内高、2年)と判断力と左足光るMF山里謙心(広島ユース、1年)が中心となって下から攻撃を組み立てる。GK、CBから縦パスを狙い、ボールを前進させた。

　対する京都府は良い形での守備を速攻に結びつける。MF尹星俊主将(京都U-18、1年)やMF昌山勇(京都U-18、1年)のインターセプトから鋭い攻撃。10分にはMF立川遼翔(京都U-18、2年)のスルーパスでMF小鷹天(京都U-18、1年)が抜け出すが、広島県左SB児玉司(広島ユース、1年)が身体を張って阻止する。

　広島県はコンパクトな守備からテンポよくボールを動かしてゴールへ。前半35+2分には、FW上岡士恩(瀬戸内高、2年)のラストパスを受けたMF小林志紋(広島ユース、1年)が切り返しから右足で決めて先制した。

　広島はさらに後半9分、左クロスのこぼれ球から左中間の小林が右足コントロールショットを右隅に沈める。京都府は0-2と厳しい状況。だが、12分に左SB関谷巧(京都U-18、1年)の左クロスをファーの小鷹がスライディングシュートで決める。さらに19分、昌山がグラウンダーの左足ミドルを決めて同点に追いついた。

　互いにアグレッシブに3点目を狙いに行く中、京都府はCB村井駿斗(京都橘高、1年)のインターセプトと縦パスや交代出場MF升田颯真(京都橘高、1年)の左クロスからシュートシーンを作り出す。広島県もセットプレーからシュートへ。そして31分、広島県は長村の右CKをニアの上岡が頭でねじ込み、再び勝ち越した。

　京都府は34分にCKの流れから立川が右足を振り抜くが、広島県のU-16日本代表GK小川煌(広島ユース、1年)がストップ。広島県が激闘を制し、19年大会以来となる準決勝進出を決めた。
　
(取材・文　吉田太郎)

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