beacon

[MOM889]鹿屋体育大FW加藤大晟(3年)_「吉田選手が出られるまで勝ち進むことが大事」高校からの後輩が決勝点

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.1 総理大臣杯1回戦 北海道教育大岩見沢校0-1鹿屋体育大 松島フットボールセンター]

 試合は予想通り、鹿屋体育大(九州2)が前半からボールを支配して進めた。しかしコンディション不良でベンチ外となっていたDF吉田真那斗(4年=浜松開誠館高/横浜FM内定)不在の影響もあってか、攻めあぐねる場面が目立つ。

 しかし後半22分だった。左サイドでボールを持ったFW片山颯人(2年=米子北高)の好クロスからFW加藤大晟(3年=浜松開誠館高)がワンタッチで流し込む。「片山からクロスが上がると信じてファーに走ったら、いい感じでボールが流れてきた。あとは押し込むだけでした」。自慢の2トップで均衡を破ることに成功した。

 今季は前期リーグ戦で1得点と苦しんだ加藤だが、今大会の九州予選となる九州サッカートーナメント3回戦の宮崎産業経営大戦で終了間際に決勝点を決めるなど、前を向く意識を高めることやボールに関わる回数を増やすことで、最近では徐々に改善されてきているという。

 得点の場面では応援席にした吉田が飛び跳ねて喜ぶ姿も確認できた。「点とって来いよと言われていたので、取れてよかった。仲はいいですし、頼りがいがある。吉田選手が出られるまで勝ち進むことが大事かなと思います」。高校時代から過ごす先輩との絆は誰よりも深い。

 難しい状況の中で無事1回戦を突破。本来照準を合わせていた3日に行う2回戦の中京大戦に進むことになった。「次が山場だなと思っている」と加藤も気を引き締めると、「中京には奈良YMCA時代に一緒にやった有働(夢叶(3年=興國高/大分内定))がいる。FW同士で勝負したいなと思います」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)
●第47回総理大臣杯特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

TOP