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近いようで遠い日本一…関東勢3連破で決勝に勝ち上がった関学大は富士大に敗れ準優勝、G大阪内定MF美藤倫「力不足だった」

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準優勝に終わった関西学院大

[9.10 総理大臣杯決勝 富士大2-1関西学院大 ユアテックスタジアム仙台]

 予想通りに関西学院大(関西1)がボールを保持して試合を進めていた。しかしスコアレスで折り返した後半11分から連続失点。アディショナルタイムになってようやくMF倍井謙(4年=名古屋U-18/名古屋内定)にゴールが生まれたが、8年ぶりの日本一には届かなかった。

 総理大臣杯では初の指揮となった高橋宏次郎監督は「学生が日に日に成長していく舞台だったのですごく楽しかった」と総括した一方で、「ここまで来れたということは選手の力だと思うけど、(日本一は)近いようで遠いなと思います」と肩を落とした。

 勝ち上がるごとに自信を深めていた。初戦となった2回戦の早稲田大(関東3)、3回戦の中央大(関東5)、そして準決勝で順天堂大(関東4)と関東勢を3連破。それもすべて2点差以上をつけての勝利で、決勝まで勝ち上がっていた。

 それもあり高橋監督は「この決勝の舞台で準決勝までみせたパフォーマンスを出す力足りなかった」と敗因を分析。MF美藤倫(4年=東海大大阪仰星高/G大阪内定)も「勝負に負けたという感じ。ボールは握っていたけど、試合を決められるラストパスや質が足りなかった。組織としても力不足だったと思います」と悔しさを噛み締めた。

 ただ大会を通して、今年のチームが日本一を狙えるチームであることを実感できたことも事実。美藤も「関東と関西の差はないと思いますし、そこは自信を持っていいのかなと思います」と強調すると、「一戦一戦チームの力も上がっていきましたし、一人ひとりの成長を実感できた。日本一が取れなかったことは悔しいけど、冬にインカレがあるので、リーグ戦から頑張っていきたい」と3連覇のかかる関西学生リーグ、そして冬のリベンジへと目線を向けた。

(取材・文 児玉幸洋)
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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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