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[全日本ユース(U-15)選手権]勝利のために走ったG大阪JY、10番・岩本らが大宮JYを“押し切る”

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[12.29 全日本ユース(U-15)選手権決勝 大宮ジュニアユース2-4G大阪ジュニアユース J-GREEN堺]

 G大阪ジュニアユースは10番の一撃と走りがチームを勢いづけた。前半14分、G大阪はMF堂安律とMF田中駿汰のコンビで中央から切り崩すと、最後は田中からのラストパスを受けた10番MF岩本和希が右足でニアサイドへ叩き込んだ。「(田中)駿汰がいいボールをくれて、空いているコースに流しこむだけでしたけれど気持ちよかったです」

 会心の先制ゴールに加えて、岩本は正確なボールコントロールと上手くスペースを活用したパスでも攻撃を活性化した。ただ、それ以上に前線からの守備が相手を苦しめていた。岩本は「前から守備されたら相手も嫌だと思っていたので、行けるところは自分が行こうと思っていた。前から行ったら取れると試合前から言っていたので、ちゃんと狙っていました」。全体的に運動量の落ちてきていた後半も背番号10は相手を追い回し、中央でのインターセプトからカウンターにつなげるなど貢献度が高かった。

 最終ラインで相手の攻撃を跳ね返していた吉岡秀貴と松岡秀平の両CBの力も大きかったが、岩本や注目エースのFW{高木彰人}}やU-17日本代表MF市丸瑞希といったタレントたちの献身的な走りは優勝の大きな要因。特に前半、厳しい守備で大宮を後退させたことが3得点につながった。ボールを持てば多彩な攻撃で会場を沸かせていたG大阪だったが、「ガンバは泥臭いサッカー」「どんどん前から守備していこう」と守備面でも自分たちの役割も貫徹して3冠王者は攻守でライバルを上回った。

[写真]先制ゴールを決めたG大阪・岩本(右端)。G大阪は各選手がチームのために走りぬいた

(取材・文 吉田太郎)

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