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[全日本ユース(U-15)選手権]3冠王者の司令塔、G大阪JYMF市丸は遠藤から学ぶ

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[12.29 全日本ユース(U-15)選手権決勝 大宮ジュニアユース2-4G大阪ジュニアユース J-GREEN堺]

 大会で最もインパクトを残した存在だったのが、優勝したG大阪ジュニアユースのU-17日本代表MF市丸瑞希だった。ファーストプレーで大宮ジュニアユースは3人がかりでボールを奪いにいったが、G大阪の背番号8はこれをいなしてボールをキープすると、その後も正確なタッチのトラップとパスで攻撃を組み立て、意外性のあるスルーパスを何本も通して見せた。

 そして前半30分には右サイドで左CKのこぼれ球に反応すると、右足ボレーを逆サイドのゴールネットへと豪快に突き刺した。準決勝の先制ゴールに続く一撃。より上を目指すために課題とされている決定的な仕事を再びしてのけた。また1対1の守備では相手が身体を預けてキープしようとしてきても足先でボールをつついてマイボールにしてしまうなど、80分間、相手にとって非常に嫌な存在となっていた。

 下り目のポジションから自在に配球する姿はトップチームのMF遠藤保仁と比較する声もあったほど。「プロのガンバの試合観に行ったりしているんですけど、遠藤選手のプレーをしっかり見て、自分に足りないところをしっかり探して学んでいます」と市丸。全国3冠を達成したG大阪最強世代の司令塔は、すぐ近くにいる最高の教材から学びながら、満足することなく己を磨いていく。

[写真]前半30分、G大阪ジュニアユースMF市丸が右足シュートを叩き込む
 
(取材・文 吉田太郎)

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