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前回2位の空自3補など8強入り:全国自衛隊サッカー大会

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 全国の自衛隊基地・駐屯地で活動するサッカーチームの日本一決定戦「第47回全国自衛隊サッカー大会」は、25日に駒沢オリンピック公園で予選ラウンド最終日を行い、前回大会準優勝の航空自衛隊入間基地第3補給処などが決勝トーナメント進出を決めた。前日(24日)に予選ラウンド突破を決めた最多16度の優勝を誇る海上自衛隊厚木基地マーカス、海上自衛隊那覇基地を含めてベスト8が出そろった。

 シンガポールプロリーグ経験者の熊谷哲平2曹がプレーイングマネージャーを務める空自3補は、航空自衛隊小松基地と対戦。テンポの早いパス回しでペースをつかむと、前半に森淳史3曹(飯能南高校出身)のゴールで先制。後半にオウンゴールで加点して2-0で勝利を収めた。熊谷3曹は「前回2位でも僕たちはチャレンジャー。(優勝候補の)マーカスは強いし、僕たちには15%程度しか優勝の可能性はないと思う。でも、15%に達するための努力を100%することはできるはず。(前回の成績によって)勘違いすることなく、一戦一戦を戦いたい」と勝って兜の緒を締めた。

 打倒マーカスの思いを胸に抱くチームは多い。海上自衛隊下総・館山基地は、航空自衛隊入間基地を2-1で下して8強入りを決めた。Jリーグの浦和や広島が用いている3-6-1の布陣を採用。実質的には5バックになることが多いが、マーカス対策として用意されたものだという。室田智広監督は「決勝まで勝ち進んでマーカスと対戦することが目標。一戦一戦、大事に戦いたい」とトーナメントに向けた抱負を話した。

 一方、新たな目標を見出したチームもあった。Fグループの航空自衛隊熊谷基地は2-1の逆転で航空自衛隊岐阜基地を撃破。試合終盤に自ら選手として途中出場を果たした49歳の高橋方澄監督は「予選ラウンドを突破できるかどうかという戦力なので、勝てて良かった。最後は明日の試合のことを考えて少しでも選手を休ませたいと思って出場した。決勝トーナメント進出が目標だったけど、ここまで来ると欲が出る。一つでも上に行きたい」と目標を上方修正。4強入りに意欲を見せた。

 大会は26日に駒沢オリンピック公園で準々決勝を開催。27日に陸自朝霞駐屯地の自衛隊体育学校ラグビー・サッカー場で準決勝を行う(一般観戦は不可)。決勝戦と3位決定戦は、28日に西が丘サッカー場で行われる。


■予選ラウンド最終日・結果
[Bグループ]
陸自青野原 1-3 陸自滝ヶ原
[Dグループ]
海自下総 2-1 空自入間
[Eグループ]
海自八戸 1-2 海自大村
[Fグループ]
空自熊谷 2-1 空自岐阜
[Gグループ]
海自小月 0-3 海自厚木ANFC
[Hグループ]
空自小松 0-2 空自3補

■決勝トーナメントトーナメント組み合わせ
[準々決勝](4月26日)
海自厚木マーカスvs海自那覇(10:00、駒沢第2)
海自大村vs海自厚木ANFC(12:00、駒沢第2)
空自3補vs空自熊谷(10:00、駒沢補助)
海自下総vs陸自滝ヶ原(12:00、駒沢補助)

[写真]前回準優勝の空自3補は、元シンガポールリーグ経験者の熊谷哲平3曹が選手兼監督としてチームをけん引

(取材・文 平野貴也)

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