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ブラインドサッカーの日本代表強化指定選手を発表。スーダン出身のアブディンや15歳の園部ら15人を選出

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東日本リーグでのアブディン(中央)

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は11日、今年度の日本代表強化指定選手15人とナショナルトレセン強化指定選手7人を発表した。

 フィールドプレーヤー(FP)では10月の合宿からトライアル選手として招集されていたスーダン出身のアブディン・モハメド、GKはフットサル経験のある佐々木智昭が入った。日本代表の高田敏志監督は選出理由をこう説明した。

「アブディンは、今の日本代表にはいないタイプ。スピードや一発で決めるパワーを期待している。けがや仕事で一時的にプレーをしていない時期もあったが、おととしからプレーを再開して、トレーニングや食事、オフザピッチの環境を整えたかった。佐々木は取り組む姿勢や運動能力の高さを買った。GKは本番で選べるのは2人。でも負傷があったときに3番手が重要で、1、2番手と同じ力がないといけない。その候補として佐々木を呼びました」

普段は学習院大で国際政治を教える客員教授

 昨年に引き続き、15歳の園部優月も選出。「僕が彼を初めて見たのは小学生の頃。今よりも細くて、サッカーするのも危ないんじゃないか、という体の選手でしたが、センス、感覚を感じた。スキルがあがれば、代表コーチの指導を受けたほうがいいということで昨年から引き上げています。負けず嫌いだし、将来、日本代表の10番を背負える選手。今、中学3年生で高校受験に備えた勉強を頑張っていて代表合宿にはしばらく来れていませんが、高校に進学したら、私たちと一緒にトレーニングをして、世界を経験積めば、もっと伸びると思っています」(高田監督)。

 今年は日本代表は、3月19日開幕の「IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ」と9月に開催予定のアジア選手権(場所未定)が2大ターゲットになる。3月のワールドグランプリ後は、6月にトルコ遠征、さらに8月にはイングランド遠征を計画中。特にイングランドは東京五輪に出場するための欧州選手権を9月に控えて、そのトレーニングマッチとしてオファーをしてきており、同月にアジア選手権を控える日本代表にとっても実戦を通して総仕上げが行える。12日の日本代表合宿からプレ五輪イヤーが本格始動する。

▼日本代表強化指定選手
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK榎本達也(―)
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
GK佐々木智昭(コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ)★
FP川村怜(Avanzareつくば)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP日向賢(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP佐々木ロベルト泉(Vivanzareつくば)
FP寺西一(松戸・乃木坂ユナイテッド)
FP佐々木康裕(松戸・乃木坂ユナイテッド)
FPアブディン・モハメド(Vivanzareつくば)★
FP丹羽海斗(free bird mejirodai)
FP園部優月(free bird mejirodai)
【注】★は今年から入った選手。GK榎本はFC東京に所属しているが、プレーするためのチームはない。

▼ナショナルトレセン強化指定選手
GK神山昌士(GLAUBEN FREUND TOKYO)
GK菅谷竜太(たまハッサーズ)
GK泉健也(free bird mejirodai)
FP近藤正徳(GLAUBEN FREUND TOKYO)
FP森田翼(Vivanzareつくば)
FP山川聖立(Vivanzareつくば)
FP増田周平(Avanzareつくば)

(取材・文 林健太郎)

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