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デフサッカー日本代表は世界選手権で初優勝ならず…終了間際に岡田拓也スーパー弾も1点に泣く

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 マレーシアで行われている第4回ろう者サッカー世界選手権大会は7日に決勝を行った。デフサッカー日本代表はウクライナと対戦し、1-2で敗戦。初の決勝進出も初優勝は叶わず、悔しい準優勝に終わった。

 聴覚に障がいのある選手を対象としたデフサッカーは、補聴器を外すことが義務付けられており、コミュニケーションは手話やアイコンタクトで行われる。「音のないサッカー」とも呼ばれている。世界選手権は4年に一度開催。しかし、20年大会がコロナ禍で中止となり、今大会は16年大会以来の開催となった。

 日本はグループリーグを3位で通過し、決勝トーナメント1回戦で2連覇のトルコを破り、準々決勝ではグループリーグで敗れたフランスに勝利。準決勝のエジプト戦では延長戦にもつれこむも、FW岡田拓也のハットトリックなどで4-1の勝利を果たす。快進撃が止まらない日本は7日、初優勝を懸けてウクライナと対戦した。

 序盤から果敢に攻める日本は、前半14分に岡田が敵陣内への浮き球を左足ダイレクトボレー。しかし、相手GKのセーブに遭う。同21分にはMF西大輔がPA右から右足シュートも、GKの好反応にまたしても阻まれた。一方、27分には相手に強烈なシュートを打たれるが、GK松元卓巳が正面で防ぐ。少しずつ攻められる場面を作られると、43分に失点。FKからヘディングシュートを決められた。

 日本は前半で0-1と追いつけないまま後半に折り返す。後半7分にはMF林滉大がDF名村昌矩とのワンツーから敵陣内に入り込み、カットインから左足シュート。だが相手GKのセーブに遭い、同点にはならない。逆に、日本は25分にカウンターから相手の決定機に。ゴール前でシュートを打たれるも、GK松本の体を張ったセーブでピンチを切り抜けた。

 追いつきたい日本は終盤、さらに攻勢を強めていくが、得点は遠い。後半37分には一瞬の隙を突かれてカウンターから2失点目を喫する。

 しかし、後半44分に日本が意地を見せる。岡田が強引な突破からPA左に入り込んで右足を一閃。ゴール右隅にスーパーシュートを突き刺した。

 あと1点に迫った日本だが、時間が足りない。試合はそのまま1-2で終了。悲願の初優勝とはならなかった。


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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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