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不慮の事故による視覚障がいから約3年…松本光平が公式戦でフル出場デビュー! プロサッカー選手として復活果たす

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再びピッチに戻ったDF松本光平

 2020年5月に不慮の事故で大怪我を負い、失明危機にまで陥ったDF松本光平(34)は8日にニュージーランドサッカーリーグのハミルトン・ワンダラーズ加入を発表。そして9日にはリーグ戦オークランド・シティ戦にフル出場し、プロサッカー選手として完全復活を果たした。視覚障がいのあるプロサッカー選手は日本人初となる。

 本来右サイドバックが定位置の松本は、オークランド・シティ戦でボランチとして先発メンバー入りを果たすと、チーム一の走行距離で90分間を疾走。試合は0-2で敗れたものの、両目の大怪我から約3年3か月が経って再びプロサッカー選手としてピッチで躍動した。

 19年12月にオセアニア王者のヤンゲン・スポール(ニューカレドニア)の一員として、カタール開催のクラブワールドカップにも出場していた松本。その5か月後となる20年5月、コロナ禍でロックダウン中に個人トレーニングを続けていたところ、トレーニングで使用していたチューブの器具が外れ、飛んできた金具やチューブが自身の眼を直撃した。右目は失明危機に陥り、左目の視力も大幅に低下。手術の結果、失明は免れたが、プレーには大きな影響が出るようになっていた。

 その後、松本はオークランド・シティで再びクラブW杯出場を目指すが、コロナ禍でチームは2大会連続で出場を辞退。22年5月にはフットサル・Fリーグのデウソン神戸に加入し、Fリーグ初の視覚障がいのあるプレーヤーとして躍動する。23年には視覚障がい者によるロービジョンフットサル日本代表強化指定選手にも選出された。

 だが、松本はプロサッカー選手への復帰をあきらめず、再挑戦を表明。そして今月再び海外に渡り、ハミルトンとの契約締結に至っていた。

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