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快進撃続ける西京の小さな守護神・恒富、再びビッグセーブ見せて完封勝利

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西京高GK恒富優貴人はビッグセーブを見せるなど完封勝利に貢献。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.28 総体3回戦 西京高 2-0 米子北高 吉の浦公園ごさまる陸上競技場]
 
 登録168cm、62kgの小さな守護神が再び強豪校の前に立ちはだかった。西京高GK恒富優貴人(3年)は前半12分にゴール前の混戦から打たれた決定的なシュートを好反応でストップ。この日、米子北高に計11本のシュートを浴びた恒富だが、1点も与えなかった。

 前日の日章学園高戦(1-1、PK戦勝利)でシュート14本を打たれながら好守を連発して勝利へ導いたGKは、この日も至近距離からのシュートを足でストップするなど活躍。「(足でストップしたシーンは)あの時に自分自身が慌てていたらああいうプレーができなかったと思いますし、(田邊)監督さんからも落ち着いてプレーするように言われて、それを意識した結果、あのセーブにつながったと思います」と胸を張った。

 目の前で奮闘するチームメートたちのためにも自分が止めて勝つことを考えていた。「DFライン、全体から勝ちたいという気持ちが見えて、僕自身が失点しなければもっとDFラインも頑張ってくれるのかなと思って頑張りました」。自分が失点を食い止めることでフィールドプレーヤーを刺激。互いに頑張り抜いて、勝ち取った8強切符だった。

 チームにとって初の準々決勝進出だが、まだまだ止まるつもりはない。「ベスト8で納得せずにまだ上に行きたいなと思っています」と恒富。今大会最注目のU-20日本代表FW西川潤(3年、C大阪内定)擁する桐光学園高との準々決勝でも、小さな守護神がチームのために止めて勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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