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逆境乗り越えることができず敗退…米子北は自分を信じて戦う個、チームになって選手権へ

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山陰の強豪、米子北高は準々決勝を前に敗退。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.28 総体3回戦 西京高 2-0 米子北高 吉の浦公園ごさまる陸上競技場]
 
 09年大会準優勝の山陰の強豪、米子北高(鳥取)はベスト8を前に姿を消した。U-18日本代表CB高橋祐翔(3年)、エースFW植田葉月(3年)を欠く中で3回戦進出。主力不在を逆に力としたチームは、さらなる高みを目指していた。

 西京高(山口)との中国勢対決となった3回戦は立ち上がりから左サイドのMF原田海(3年)がドリブルで仕掛け、そのクロスなどからゴール前のシーンを作り出す。12分には混戦からMF後藤佑也(3年)が決定的なシュートを放つシーンもあった。

 だが、15分にPKで失点。この1点が重くのしかかってしまう。後半立ち上がりはサイドからの崩しで決定機を作り出したが、フィニッシュの精度を欠くなど得点することができない。その後は攻撃回数を増やして相手にプレッシャーをかけようとしたが、集中力の高い西京DFの前に跳ね返されてしまう。

 後半14分には高橋離脱に伴い、CBとしてプレーしていた岡田大和(3年)を本来の左SBに移してサイド攻撃を強化。だが、中村真吾監督が「みんながビビりながらやっていた。信じてやり切れなかった」と首を振ったように、慌てて攻めてボールを失うなど相手の脅威となる攻撃をすることができなかった。

 中村監督は前線のパワー不足などを指摘し、「(全体的に)力不足だったかなと思う」と語った。高橋や植田の戻ってくる選手権で、もう一度上へ挑戦。指揮官は選手たちに「もうちょっと自分を信じられるような」個、チームになることを求めていた。無念の敗退を糧に、逆境を跳ね返すチームになって冬を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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