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交代出場の185cmFW庄司が“泥臭く”ボール繋ぎ、桐光学園の優勝ゴール演出

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桐光学園高の185cmFW庄司朗(左)は泥臭い動きで決勝点を演出。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]

 桐光学園高は交代出場の185cmFW庄司朗(2年)が“泥臭く”仕事をした。0-0のまま突入した後半アディショナルタイムの43分、桐光学園は左サイドでインターセプトしたMF中村洸太(3年)が自ら持ち上がり、DFを引きつけて前方へパス。これに反応したFW西川潤(3年)と庄司が潰れ役となり、FW神田洸樹(3年)へとボールを繋がる。そして、右へ流れながら仕掛けた神田が右足で優勝ゴール。庄司はその身体を張ったプレーで決勝点に絡んだ。

 今回の桐光学園の登録メンバーでは最長身の大型FW。日本一を懸けた決勝で、「いつも出る時に『やって来い』と言われる」という鈴木勝大監督からは後半24分にピッチへ送り出された。

 富山一高のDF陣は高さもあり、空中戦で競り勝つ、マイボールにするという役割を実行することは容易ではなかった。それでも、「何とか味方にボールを繋ごう」という思いが、咄嗟に身体を動かし、生まれた決勝点。「自分はヘディングとか潰れるところとか、守備でハードワークすることが求められていると思うので、今日しっかり(前線でチームのために)潰れることができて良かった」と微笑んだ。

 打点の高いヘッドを繰り出すFWは来年も前線の軸として期待される存在だが、ここから冬へ向けた成長にも注目だ。「自分、結果とか全然残せていないので、そういうところに絡んでいってスタメンとか取れたらいい。ヘディングは身長ある分、やらないといけない。練習してもっとやっていきたいです」という庄司が、自分の武器で猛アピールする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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