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[MOM3496]阪南大高DF西田祐悟(3年)_大阪準決勝、決勝でゴール。高い攻撃性能備えた注目CB

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阪南大高のDF西田祐悟主将がインターセプト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.12 インターハイ大阪府予選準決勝 近大附高 1-2 阪南大高]

 背番号5の注目CBは試合後、「2点目決めたかったですね」と少し残念そうな表情だった。阪南大高のDF西田祐悟主将(3年=千里丘FC出身)はインターハイ出場を懸けた準決勝で先制ヘッド。左CKをニアのCB櫻本亜依万(3年)がそらし、走り込んだ西田が豪快にゴールネットへ突き刺した。
 
 さらに12分、西田は再び左CKからクロスバー直撃のヘッドを放ち、26分にも左FKを頭で合わせた。前半だけでヘディングシュート3本。敵陣ゴール前での制空権を完全に握っていた。

 相手の状況を見ながら変化をつけたセットプレーと西田の高さは、対戦相手の脅威に。この日は2点目を獲り切れなかったが、西田は翌日の決勝でも決勝点となるヘディングシュートを決めている。スペースへ運ぶドリブル、右利きではあるものの対角へ蹴り込む左足フィードを特長とする主将は、攻撃面で違いを生み出すことのできるCBだ。

 1年時から公式戦で経験を重ねてきた西田は、大阪屈指のストッパーでもある。ただし、準決勝の守備のついては、ライン設定が課題に。また、ロングボール中心の相手の攻撃を完璧に跳ね返すことができなかったことを反省する。

 それでも、的確な読みでインターセプトを繰り返し、終盤勢いづいた近大附の猛攻をチームメートとともに弾き返した。「1年生の頃からちょくちょく試合に出させてもらって良い経験ができているので、その経験を活かしてチームを前に進められたかなと思います」。濱田豪監督も信頼を寄せる西田の存在はチームにとって大きかった。

 経験値豊富なDFは、高いレベルの対戦相手に競り負けないように、意識してフィジカル面を強化。全国の強豪と戦うため、自身の将来のための準備を進めてきた。インターハイは自身の将来のためにも重要な大会だ。「守備はもちろん、チーム全体で失点しないことを意識して、個人としてはセットプレーでいっぱい点を獲ってひとつでも多く勝ちたい」。

 西田は2年前のインターハイでベンチ入りこそしたものの、出番なし。阪南大高は初戦から3試合連続で無失点だったものの、PK戦で敗退している。今回も無失点を続けること。そして、チームが苦しい時に注目CBがセットプレーでゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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