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タレント軍団・昌平のDFリーダー、CB津久井佳祐「今年の昌平は、守備に注目されるようにしていきたい」

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昌平高のCB津久井佳祐主将はU-17日本高校選抜の注目DFだ

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の各都道府県予選で熱戦が繰り広げられている。昨年まで6年連続でJリーガーを輩出してきた昌平高(埼玉)は、今年も先発の半数以上に年代別日本代表候補と高校選抜経験者が並ぶ強力な陣容。そのチームをまとめるリーダー、U-17日本高校選抜CB津久井佳祐主将(3年=FC LAVIDA出身)は、昌平のFC東京内定MF荒井悠汰(3年)が「高校No.1DF」に推す実力派DFでもある。その津久井に、ピッチ内外で意識していることや着用しているスパイクについて、そしてインターハイへの意気込みについて聞いた。

―愛用のスパイク、『442』(ニューバランス)はいつから履いている?
「去年のインターハイ予選くらいからです」

―履き出した頃の印象は?
「最初の頃は慣れなくて、あまり履いていなかったんですけれども、慣れてからは凄く良いです」

―このスパイクの良さは?
「すぐ自分の足にフィットするところと、蹴りやすいところです」

―一番しっくり来ている部分は?
「履いた時の気持ち良さです」

―プレーしている時にこのスパイクは良いなと感じるのはどのようなシーン?
「踏み込む時にしっかりと入ってくれるので、蹴りやすいです」

―新作の『442』の印象は?
「前回の『442』よりも皮革が柔らかくなったと感じました。一番は凄く軽くなったな、と思いました」

―スパイクが軽いと何が変わる?
「走っていてストレスがなくて、何も気にしなくて良いというのがあります」

―過去着用していたスパイクと『442』を比較するとどうかな?
「これよりも良いのはないです。これが一番良いです」

―スパイク選びで重視することは?
「フィット感です。怪我しないように。あと、蹴る時に足がズレるのが嫌なので、しっかり踏み込めるものを選んでいます。以前、捻挫癖がついてしまっていて、踏み込むとズレてしまっていたので、しっかりと踏み込めるスパイクが良いなと思っていました」

―スパイクはタイトなものを履く?
「ちょっと空けます。つま先0.5cmくらい空けておいた方が良いです。自分は横幅が広いんですけれども、これはすぐにフィットしてくれるので良いです」

―カラーについてはどうかな?
「(今回の『442』は)白も、黒も格好良いです」

―ボールタッチの感触は?
「凄く良いです。『442』を履いてからは、キックの精度は上がったかなという感じがあります」

―去年は全国大会に出られなかった。インターハイは懸けている大会だと思うが?
「インターハイは確実に全国へ行きたいです。去年の悔しさがあるので、絶対に行きたいです」

―日本一を取りに行く。
「今、プリンスリーグで2勝1分で、後ろもゼロで抑えられているので、そういう気持ちはあります。優勝したいです」

―CBでコンビを組む石川穂高君に聞くと、津久井君は「プレーの時にめちゃくちゃ考えている」と。
「自分は、足が速い方の選手ではないので、常に考えて、人より先に行動することは考えている方だと思います」

―声でも、自分が周りを落ち着かせようとしている。
「常に褒めるようにしていて、何かあったら褒める。褒められたら気分がアガるじゃないですか。だから、褒めるようにしています」

―これまでよりも、声を意識するようになった。
「去年は自分のことで精一杯で喋れなかったというか、声を出せなかった。でも、キャプテンになるということはそういうことかなと思うので、話せるように意識しています」

―今年のチームの手応えは?
「(荒井)悠汰がいる。悠汰だけじゃないですけれども、攻撃の部分は悠汰に任せていれば大丈夫。昌平は毎年攻撃が注目されて守備は注目されないので、(石川)穂高と、DFラインと、GKで、今年の昌平は守備に注目されるようにしていきたいです」

―石川君との2CBは全国屈指だと思うが、やりやすさや信頼関係はどうかな?
「穂高は本当にやりやすいです。自分とタイプが似ていて、穂高も考えるタイプなので凄くやりやすいです」

―石川君は、津久井君以上に声を出すことを意識していると話していた。
「穂高は声を結構出すようになって、それがプラスになっていますし、全然自分よりもリーダーっぽいなという時がある」

―無失点を続けていく。
「プリンス、今ゼロが自分たちだけなので、失点のところに1がつかないようにしたいですし、トーナメント戦で失点ゼロは何があるか分からないので難しいと思うんですけれども、なるべく少なく、できれば全部ゼロで行きたいです」

―自分の代で、タイトルをもたらすという気持ち。
「今年、本当に結果を残したいですね。インターハイにしても、選手権にしても、プリンスにしても結果が一番じゃないですか。去年、その結果が何もなかったので、今年はそれをしっかりと取れるようにしていきたいです」

―高校選抜を振り返って。
「高校選抜で一緒にやっていた仲間と試合する時がたまにある。特長が分かっているので作戦を立てたり、あとは落ち着けるようになりました」

―高校選抜を経験して、より考えていることを表現できるようになった。
「そうですね。やっぱり、ビルドアップのところではもっと落ち着いて、自分から攻撃の始まりにしたかったので、それが高校選抜で色々なところから盗んでできるようになってきたかなと思っています」

―課題は?
「強い相手になった時の対処の仕方だったり。この間の相手が養和だったんですけれども、自分のところガンプレだったんですよ。自分のところ潰しに来ていて、そこでミスがちょっと続いてしまっていたので、ガンプレされても『なんてことない』、みたいな感じにしたいです」

―妹の小夏さん(昌平高女子サッカー部の1年生レギュラー)から、家でたまに携帯見て爆笑しているという情報が。
「それはYou Tube見ているからです(微笑)」

―以前は兄妹で一緒に良くボールを蹴っていたと。
「時間あったんで、小さい頃はよく一緒に蹴っていました」

―小夏さんも同じポジションで、コーチングやビルドアップは参考にしていると。仲も良さそう。
「仲良い方だと思います。あまり喋らないですけれども、仲は良い方だと思います」

―CBとしてめっちゃ尊敬していると。同じ学校で応援する気持ちも強いのでは?
「(インターハイ予選で)女子負けちゃったんですよ。2-4。(選手権は)優勝して欲しいですね」

―自分の背中を見てくれているのは嬉しいね。
「プレーはよく似ていると言われますね。真似しているんだ、と思います」

―あまり、はちゃけるタイプではないそうだけど。
「静かです。自分で言うのもなんですけれども、そんなにはしゃぐタイプではないです」

―自宅では何をやっている?
「家では基本DAZNを見ているか、筋トレしているか、You Tubeを見ています」

―高校選抜へ行って過ごし方が変わったところもある?
「DAZNをよく見るようになりました。Jヴィレッジカップとかいっぱい試合をやっていたじゃないですか。いっぱい試合を見るのも大事だなと思って、見ています」

―どのようなところを見る?
「自分がその人って決めたら、そこに入ったとして、攻めた時にどこ突くかとか、苦しい状況になった時にどんな声を出すかとか、(試合に)入りながら想像して考えています」

―想像を上回ってくる選手もいる。
「自分はラポルトです。(マンチェスター)シティの2CBが好きで、ラポルトはなんでそこ見えるの、みたいなパスを出したりするので、好きですね」

―今年の昌平は仲も良さそう?
「今まで以上に1、2、3年の壁がないです」

―FC LAVIDA出身選手が多いことも強みになる。
「単純に仲が良いというのもあるし、ラヴィ(LAVIDA)のサッカーが全員頭の中に入っているというのもあるので、それが一番デカイですね」

―LAVIDAは昨年全国2位。
「でも、まだ優勝していないので、今年先に優勝して、自分たちが先に結果を残していきたい」

―今年、個人としての目標は?
「自分はプロ行きたいです。悠汰がめっちゃ早く決まって、最初はそういう気持ちがあまりなかったんですけれども、悠汰が近くにいて、自分も行きたいと思えるようになりました」

―彼が成長して帰ってきたのも大きい。
「行って帰ってきたらもう全然別人で。一人で全部抜けちゃうので凄えなと」

―全国大会へ行ったらどのようなプレーをしたい?
「(石川)穂高と一緒に有名になりたいです。俺だけじゃなくて、『この2CBは倒せない』みたいになりたいです」


(取材協力=ニューバランス)
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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