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「両方頑張りたい」。逸材レフティー、MF荒井悠汰は昌平、FC東京でゴールを決める

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FC東京加入内定、すでに“プロデビュー”も果たしている昌平高MF荒井悠汰は高校日本一を誓う

 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の各都道府県予選で熱戦が繰り広げられている。昌平高MF荒井悠汰(3年=FC LAVIDA出身)は、今年2月に23年シーズンからのFC東京加入が内定。すでにルヴァンカップで“プロデビュー”も果たしている逸材レフティーだ。圧倒的なフィジカルの強さとボールタッチ、そして左足キックで違いを生み出す荒井にピッチ内外で意識していることや着用しているスパイクについて、そしてインターハイへの意気込みについて聞いた。

―着用している『442』(ニューバランス)の新作、これはかなり軽そうだが?
「(取材日に履いていたのは)FGじゃなくて、HGなんですけれども。HGでも、FGみたいに軽くて、履きやすくて良いです」

―FGの方は?
「それも軽くて。でも、自分的に水色のいつも履いているやつが良くて、お気に入りですね」

―水色は一つ前のモデルのFGだと思うが、その良さは?
「自分のスパイクのようにフィットしていて、軽くて、ボールタッチも良い感じで、ずっと履かせてもらっています」

―最新のスパイクとの違いは?
「かかとの部分がちょっと変わったのかなと思っていて、自分的には水色の方が好きですね。あと、今回はもうちょっと軽くなった気がして、中でしっかりズレない感じがします」

―天然皮革の印象は?
「幅は広くて、(他のスパイクであれば)最初は靴ずれとかあると思うんですけれども、最初からフィットするというか、幅が広いので、足が痛くならないでプレーできるかなと思います」

―以前はスパイクをどのように選んでいた?
「自分はスパイクで結構悩むことが多くて、足の裏が痛くなったり、横幅が合わなかったり、そういうのがあって色々なスパイクを試したんですけれども、一番モレリアが自分の中で合っていて、軽さもあって。でも、雨の日が。モレリアは後ろのポイントが丸いので、滑る部分がちょっと悩みでもあったので、そこでニューバランスを履き始めたら、FGで足の裏が引っかかる感じになって、それが良くてずっと履かせてもらっています」

―プレー面など、スパイクに求める要素は他にもある?
「ドリブルの時のやりやすさというところにこだわっています。ドリブルと軽さですね」

―強さは求めない。
「(強さは気にしないが、)蹴りやすさは重視しています。(スパイクによっては)中で踏ん張った時に中でズレたり、変なところに行くことがあるので。(『442』は)狙いたいところに狙えますね」

―スパイクの変化でプレーの変化を感じる?
「(ドリブルするにしても、走るのにしても)速く感じますね」

―プロのステージでも『442』を履いている。
「ニューバランスってプロでみんな履いていないイメージがあると思うんですけれども、最近、多くの人たちが履いて来ているので、もっと他の人たちにニューバランスの(スパイクの)良さを伝えていきたいです」

―インターハイ予選が開幕。てっぺんを狙う。
「去年はなかなか上手くいかない時期が続いて、今年こそは後輩も連れていきたいですし、後輩たちにもたくさんの経験をしてもらいたい。自分たちがしっかりと勝ち進まないといけないので、そこは責任を持って戦いたいなと思います」

―俺が勝たせる、という気持ち。
「自分がアシストや得点をしてチームを勝たせるということが今年の目標なので、そこは常に得点を狙っていきたいなと思っています」

―まずは全国大会へ。
「まず予選を勝ち抜くことが一番大変なので。対策してきたり、引いてきたり、前に蹴ってきたりするチームが多いので、そこで色々なシチュエーションから多く点が入ると良い」

―チームメートの津久井君や石川君は、FC東京から帰ってきてから凄いと話していた。
「一番変わったのは背後を取る動きだと思います。足下じゃなくて、背後を取ることで相手も混乱すると思うし、そこは一番変わったと思います」

―このチームのトレーニングでも違いを出している。
「1タッチとか上手く使って、相手来ていたら上手く1タッチで剥がしたり、ドリブルで運ぶところだったり、そこは自分が判断しています」

―今までは全部行ってやろうと。
「それで取られていたシーンもあったので、後ろから食われて。でも今は、ダイレクトとか、FC東京で学んだことが活きているかなと思います」

―(FC LAVIDA監督の)村松さんに聞くと、初めて見た時はボールを持ったらひたすらドリブルしていた、周りの選手がボール欲しがっていてもドリブルしていたと。
「みんなパス呼んでも自分、出さなかったイメージがあります(微笑)」

―FC白岡南はドリブルチームだった。
「小5からパスを始めた感じです。自陣はドリブルで、相手コートはパスだったり。ずっと最初からひたすらドリブル練習ですね。GKとかもドリブルなんですよ。(相手が)来てもドリブルして、(周りの選手が)後ろに回るみたいな」

―中学時代は大事なところで決めていたと。
「ラヴィ(LAVIDA)の頃は結構引き分けの時とか最後自分が決めているイメージが多かった。高校ラスト1年なんですけれども、自分が決めたいですね」

―去年はそれができなかった。今年は自信がある。
「周りの人も自分のプレーを分かっているので、やりやすさはあります」

―普段、教室でははちゃけているという情報があるけれど。
「いつもは騒いじゃう感じですね(苦笑)」

―勝手に、寡黙な方なのかなと。
「サッカーになると入っちゃう感じです。普段はうるさい方ですね。授業中も結構うるさい感じです。先生をいじったり、たまにちょっと怒られたり、そういう感じがあります」

―FC東京でもみんなが良くしてくれた。
「雰囲気が本当に良くて、自分も馴染みやすかったです。永井(謙佑)選手とかいじってくれるのでありがたいです」

―高校生活もあと半年と少し。普段から身体のケアにもかなり気を遣っていると。
「試合前、ルーティーンで毎回もみほぐしに45分コースで行っています」

―筋トレはあまりしていない?
「(フィジカル強化はトレーナーの)神田(泰裕)さんのメニューや、自分で東京の方で教えてもらってそれをやったりしています。(FC東京からの“宿題”は)6~8種類くらいです」

―早くFC東京で活躍したい、成長したいという気持ちになるのでは?
「あっちでは活躍したいですし、こっちでは選手権とかインターハイとかプリンスでプレミア上がるとか、そういうことを成し遂げてから上がりたいので、両方頑張りたいです」

―早く契約してもらったことにも応えたい。
「やっぱり得点ですね、ゴールを決めないといけないと思います」

―FC東京愛がかなり強くなったのでは?
「そうですね。ずっと試合とか見ていますし、来年スムーズに入れるようにプレーとか戦術とか見ています」

―凄いな、と思う選手は?
「レアンドロ選手は凄いです。学ぶことばかりです。海外の選手は凄いんで、技術もキックフェイントとかシュート技術も」

―ピッチ外の部分は?
「練習終わりとかも自主練とか筋トレをやっている選手が多いので、そこで色々なことを聞けましたね。森重(真人)さんがいつも筋トレしているんですけれども、その時自分が『何で毎日しているんですか』みたいな感じの質問をしたら『ケガの予防』と。怪我しないために筋トレも必要なんだなと思います」

―今年は高校サッカーと味スタでゴールを。
「両方、頑張ります」


(取材協力=ニューバランス)
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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