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憧れの本間至恩のように「自分も」。佐賀東MF宮崎飛羽が後半35+2分に劇的V弾

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後半35+2分、決勝点を決めた佐賀東高MF宮崎飛羽が左手でガッツポーズ

[6.2 インターハイ佐賀県予選決勝 佐賀学園高 0-1 佐賀東高]

 小柄なレフティーが劇的な決勝点を決め、佐賀東高をインターハイへ導いた。0-0の後半35+2分、佐賀東MF右近歩武(2年)が左サイドから縦へ仕掛けてクロス。ボールはゴール前を抜けたが、大外のMF宮崎飛羽(3年=FCレヴォ―ナ出身)が利き足と逆の右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 宮崎は「最後点数が入らない中、前2人と自分の3人が走り込んでいて、自分のところにフリーで飛んできただけなので、決めるだけでした。ゴールはみんなが走ったからだと思います」。相手DFを引き付けてくれた仲間に感謝。ただし、「今日も全校応援だったので嬉しかった」という決勝点の喜びは格別だったようだ。

 ゴールを確認して左手の拳を突き上げると、メーンスタンドの方向へダッシュ。そして、タッチライン際で跳躍して今度は右拳を振り上げた。その後、歓喜のチームメートにもみくちゃにされ、笑顔。劇的な決勝点を素直に喜んでいた。
 
 この日は前半、右サイドからドリブル突破。後半には右SB岡功輝(3年)とのコンビネーションで攻めどころになっていた。その宮崎が得意とするのはカットインからの左足シュート。この日は中へのドリブルが警戒され、強みを十分には出しきれなかったが、鋭い飛び出しからのゴールでチームを救った。

 憧れは新潟のエース本間至恩だ。「この前(5月29日の山形戦)もカットインからワンツーで決めていたりして、ああいうプレーを自分も多くしていきたい。自分はサイドでもらって1対1とか仕掛けて勝って、アシストやゴールをしていきたいです」と意気込む。3歳年上の兄が佐賀東で頑張っている姿を見て自分も進学することを決意。そのレフティーが全国でもチームに貴重なゴールをもたらす。

後半35+2分、佐賀東高MF宮崎飛羽(左端)が右足シュートを決める

(取材・文 吉田太郎)
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