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注目の198cmFW森重陽介は1試合で敗退。日大藤沢を全国常連校にすること、プロ入りすることを目指す

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前半14分、先制点を決めた日大藤沢高FW森重陽介がガッツポーズ

[7.24 インターハイ1回戦 日大藤沢高 1-2 丸岡高 鳴門大塚]

 得点王と全国制覇を目指した大器は、高校進学後初の全国大会をわずか1試合で終えた。日大藤沢高(神奈川)FW森重陽介(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)はJ1クラブも関心を寄せる198cmの超大型プレーヤー。CFとCBを兼任する二刀流は、この日CFとして先発すると前半13分にDFに囲まれながらもボールをキープし、スルーパスでPKを誘発した。

 森重は、そのPKを右足で決めて先制点。大会直前の練習含めて好調だったというFWは、その後も前線でボールを収めて攻撃の起点になり続けた。「ポストプレーに関しては最近、高校生なら負けないなと自信がついてきている」という武器を発揮。ただし、「もっとゴールに繋がるポストプレーをしたい」と語ったように、ボールを収めて味方に繋いではいたものの、その後は得点に結びつけることができなかった。

 DFをかき分けるような突破やサイドに流れてのクロスを通し、直接FKで会場を沸かせるシーンも。その森重を中心に攻める日大藤沢は相手の2倍に当たるシュート12本を放ったが、2点目を奪うことができず、終盤の2失点によって逆転負け。森重は「FWとして点が獲れなかった。流れから点が獲れないというのは選手権までにもっともっと突き詰めて、チーム全体でもっと流れで点を獲れるようなチームにしていきたいと思います」と力を込めた。

 特別な思いを持って臨んだ大会は1試合で終幕。「自分も初めてという舞台でこういう会場とかもスタッフとか関係者であったり、デカい規模なんで自分も最初はびっくりしたんですけれども、慣れているチームは普通にやれているだろうし、常連校はそういう雰囲気も分かっているので、自分はあと一回なんですけれども、そこで全国を味わって、後輩とかも毎年全国に出れるチームになりたい」。日大藤沢が毎年全国大会に出場するチームになるために、選手権で必ず夏冬連続出場を果たす。

 注目の進路については、「プロに絞って」考えているという。高校生相手にできたポストプレーをプロでも同様に発揮できるように、また流れの中でも得点できるように力を磨いて、目標とするステージを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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