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今度は帝京から2発!丸岡の高速FW小関晴人が残した課題とインパクト

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前半35+6分、丸岡高FW小関晴人がこの日2得点目のゴール

[7.26 インターハイ3回戦 帝京高 3-2 丸岡高 鳴門大塚]

 福井の高速ストライカーが、3回戦でもインパクトのある活躍を見せた。丸岡高(福井)は0-1の前半アディショナルタイムにエースFW小関晴人(3年=FELICEFC浦安)が2得点。いずれも混戦から抜群のスピードでDFを置き去りにし、GKとの1対1を制すゴールだった。

「どっちもたまたま自分のところにこぼれてきたので、それを持って前に運んでGKと1対1だったので冷静に流し込むだけでした」。序盤から帝京高DFは小関のスピードをかなり警戒していた印象だ。スペースへ抜け出してくる相手に対してリスクを負わず、スローインもやむ無しのクリア。まずは入れ替わられないようにすることを徹底していた。

 その中で小関は狙いを持って仕掛け、こぼれ球を引き寄せる形で2ゴールを奪って見せた。日大藤沢高との初戦で鮮烈な決勝点を決めている小関は、これで今大会3得点。だが、リードして迎えた後半、チームの攻撃が単調になる中で「自分もチームに足元つけるとか、裏蹴るんだったらGKを外すとか、声がけすれば良かった」と首を振る。

 個人としてもスピードが通用した部分はあったが、対応された時の攻撃のバリエーションの少なさを痛感。また、「(2回戦の)市船(市立船橋)戦の時にもチャンスはあったんですけれども、焦っちゃったりしてミートしたシュートが打てなかったりしたので、ゴール前でボールを持った時に冷静に決められる力をつけたい」。昨年、U-17高校選抜にも選ばれている注目株はより成長を遂げて、選手権でより多くのゴールと、白星を重ねる。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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