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[MOM4309]聖光学院FW渡邉陽路(3年)_延長V弾!強力2トップでゴール量産中、次は尚志超えへ

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聖光学院高FW渡邉陽路(3年=AC Evolutivo出身)は決勝点をマーク

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 インターハイ福島県予選準決勝 帝京安積高 1-2(延長)聖光学院高 Jヴィレッジ]

 昨年度の選手権予選で王者・尚志高戦を含む全3試合でゴール。新チームの公式戦では、東北新人大会準決勝・青森山田高戦でも決めるなど、18試合中16試合で得点(計26得点)を重ねているストライカーだ。FW渡邉陽路(3年=AC Evolutivo出身)が延長戦で決勝点。聖光学院高を01年以来となる決勝へ導いた。

 延長前半3分、渡邉はMF小川大翔(3年)のクロスに反応。「クロスが上がってきて、ファーに流れるかなと思ったけれど、手前側だったので自分が先に反応できて、右足をリラックスして、脱力して振って、当てて、決めることが出来ました」。シュートは3戦連発と活躍した東北新人大会からさらに磨いてきた武器だ。

「(現在自信があるのは)シュートが一番。新人戦の時は(1得点した)青森山田戦も自分が取れる中で取れていなくて良い流れを作れていなかったりとか、自分の突破がまだまだ甘かったので、その突破とかシュートを決め切る、決め切ってチームを盛り上げるということを意識してやりました。朝練とかで色々なシチュエーションのシュート練習をしたりとか、ダイレクトシュートやトラップしてコースに蹴り分けてシュートとか練習しています」。延長戦の苦しい戦いとなったが、期待のストライカーが決めて決着をつけた。

 チーム内のライバルと競うように得点を重ねている。FW吉田友樹(3年)は今季、県1部リーグとインターハイ予選の全11試合でゴール。リーグ戦では7戦13発の渡邉が上回っているが、インターハイ予選のゴール数は6-7だ。渡邉は、吉田とともに得点を決め続けてチームに白星をもたらしてきた。

 吉田はコンビを組む渡邉について、「結構前に強い選手で突破だったりそういう持ち味とか僕が出していったり、そういう良さがあります」と説明。推進力とシュートが魅力の渡邉、身体能力の高さと周囲を使う巧さもある吉田が協力し、次は打倒・尚志に果たす。

「今年、尚志は史上最強とかも言われていて、U-19の日本代表とか、U-18とか高校選抜とかいるんですけれども、自分たちはその相手に対しても、どの相手に対しても負けない準備をしてきたので、決勝という大舞台ですけれども、チーム一体となって楽しんで戦いたいと思います」(渡邉)

 勝つためにはU-19日本代表MF神田拓人(3年)やU-17日本高校選抜CB市川和弥(3年)が守る尚志ゴールをこじ開けなければならない。「今の自分の実力が分かると思う。そういうことを考えると、明日は自分の一つの壁かなと思います」。自分の力を全て出し切って、自分の現在地も知る戦いにする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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