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4月にU-17代表候補初選出。「試合で勝たせられる選手に」を目指す市立船橋左SB内川遼が3得点に絡む

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市立船橋高左SB内川遼(3年=Wings U-15出身)は3得点に絡む活躍

[6.15 インターハイ千葉県予選準決勝 八千代高 1-5 市立船橋高 岩名運動公園]

 4月にU-17日本代表候補へ初選出。15日開幕のU17アジアカップメンバーに食い込むことはできなかったが、市立船橋高左SB内川遼(3年=Wings U-15出身)は「それ(選ばれたこと)だけでもプラスに捉えられる部分だったので、このチーム内での活動で中心となって、試合で勝たせられる選手になっていこうと切り替えていた」という。

 その中で、今回のインターハイ予選は初戦からゴール、アシストという結果を残すことができている。この日は失点直後にロングスローで競り勝ち、同点ゴールをアシスト。後半には思い切りよく放った左足ミドルを決め、終了間際には豪快な突破で再び得点を演出した。

「自分の持ち味の推進力を出せて良かった。結構、チームも点数取って、良い流れが来ていたので。でも、もう一個自分の中でシュート打てたり、守備のCBのカバーとかでもうちょっと力になれたら」。活躍を喜ぶ一方、より活躍することを自身に求めていた。

 プレミアリーグでもゴール、アシストを目指してプレー。「特に直近の昌平戦は自分の左サイドのアシストと流れからの得点を目標にして向かって行った中で、すごい良いクロスは上がっていたけれど、得点には繋がらなかったので。それをこのインターハイ予選で取り返せたのは良かったです」。縦への推進力は世代トップクラス。対人守備の強さや跳躍力も魅力の強力左SBは、ここからさらに結果を残して自信をつけていく。

 左の内川と右の佐藤凛音(3年)の両SBは、今年の市立船橋のストロングポイントだ。波多秀吾監督は「1試合に20本スプリント出せと言っている。1対1のところも強いし、もっと攻撃で貢献して欲しい」と期待を寄せる。

 決勝で対戦する流通経済大柏高はプレミアリーグEASTで2番めに少ない8失点(8試合)。内川は「(今年の流経大柏は)守備の堅いイメージがあるので、そこをどう崩していくか。相手のカウンターとか結構縦に速いサッカーを自分の1対1とかでも止めて、なおかつ、自分の強みの攻撃力とかサイドで発揮して、得点に繋げて勝って全国行きたい」。U-17日本代表がU-17ワールドカップの出場権を獲得すれば、世界と戦うチャンスも十分。プレミアリーグやインターハイでチームを勝たせる選手に成長したことを証明し、世界で大きな飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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