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[CL]ドルトムントが圧倒も、バロテッリのPKでシティがドローに持ち込む

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は3日、欧州各地でグループリーグ第2節を行った。グループDではプレミア・リーグ王者のマンチェスター・シティとブンデスリーガ王者のドルトムントが対戦した。前半をスコアレスで折り返すと、後半はアウェーのドルトムントが攻め込む展開が続く。後半16分には、シティのミスを逃さずにMFマルコ・ロイスが得点を決めた。その後もシティは押し込まれる展開が続いたが、GKジョー・ハートが好セーブを連発。迎えた後半45分、シティはPKを獲得すると途中出場のFWマリオ・バロテッリが確実に決めて、1-1で試合を終えている。

 ホームのマンチェスター・シティは、FWセルヒオ・アグエロとエディン・ジェコの2トップに置く4-4-2の布陣で、この試合に臨んでいる。対するドルトムントは、1トップにFWロベルト・レバンドフスキ、2列目に右からヤクブ・ブラスチコフスキ、マリオ・ゲッツェ、マルコ・ロイスが並ぶ、4-2-3-1を採用している。

 前半から攻勢のドルトムントは、2列目の選手たちが自在に動き、最終ラインの裏を取ってシュートを放つが、ことごとくGKハートに防がれた。シティもMFダビド・シルバが決定機を得たが、シュートを浮かせてしまい、得点はできず。前半を0-0で折り返す。

 後半も主導権を握ったのは、ドルトムントだった。8分にはDFウカシュ・ピシュチェクの折り返しをMFマリオ・ゲッツェが右足で合わせたが、シュートはGKジョー・ハートに弾き出されて、得点はできない。それでも試合を動したのは、ドルトムントだった。同16分にシティのMFジャック・ロドウェルが最終ラインで横パスを出すと、これをロイスが奪い取り、一気にPA内までボールを運ぶ。そのままシュートを放つと、GKハートの手を弾き、ゴールネットを揺らした。

 さらに攻勢のドルトムントは、後半19分にも右サイドからマンチェスター・シティゴールに迫る。ロイスが最終ラインの裏でボールを受けて、シュートを放ったが、GKハートが足でブロック。同21分にもドルトムントはMFギュンドガンが強烈なシュートを枠に飛ばすが、ここもGKハートが立ちはだかった。

 防戦一方だったシティも後半25分に反撃に出る。DFラインの裏を取ったFWセルヒオ・アグエロが、ゴール前のFWエディン・ジェコにラストパスを送るが、戻って来たDFにクリアーされてしまう。同29分にドルトムントは、守備の要であるDFマッツ・フンメルスが負傷し、DFフェリペ・サンタナとの交代を強いられた。後半30分にドルトムントは、ハーフウェーライン付近でボールを奪ったギュンドガンが、ゴール前のFWレワンドフスキに絶妙なクロスを送る。しかし、レワンドフスキのシュートは枠を外れ、決定機を生かせなかった。

 シティのマンチーニ監督は後半35分に勝負に出る。DFガエル・クリシーを下げて、バロテッリを起用し、最後の交代カードを切った。後半42分にはバロテッリのキープを起点に、右サイドのサバレタがクロスを入れ、中央でアグエロが合わせたが、シュートはGKバイデンフェラーがファインセーブ。しかし、その直後だった。アグエロのシュートがDFネボティッチの手に当たり、シティはPKを獲得する。これをバロテッリが確実に決めて、シティが土壇場で1-1の同点に追い付いた。

 試合再開直後には、ドルトムントもロイスが決定機を得たが、シュートは大きくクロスバーを越えていく。ロスタイムにもドルトムントは、レワンドフスキの強烈なシュートが枠を捉えたが、GKハートが鋭い反応を見せて枠外へ弾き出した。両チーム、後半のロスタイムまでゴールを目指したが、決勝点は生まれず。試合は1-1で終わり、両チーム勝ち点1を分け合うこととなった。


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