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GL突破目前のパリSGだが…トゥヘル監督「ほぼ決定は決定じゃない。まだ狂ったように頑張らないと」

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試合を振り返るトーマス・トゥヘル監督

 パリSGは2日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の第5節でマンチェスター・ユナイテッドに3-1の勝利。トーマス・トゥヘル監督が試合を振り返っている。3日、『ラプトリー』が会見の様子を伝えた。

 パリSGは3勝2敗でグループHの首位に浮上。しかし直接対決での成績で上回ったためであり、勝ち点で見ればユナイテッドとライプツィヒと同じ勝ち点9で並んでいる。ユナイテッドにはFWネイマールの2得点もあり、第1節のリベンジを達成。8日の最終節でバシャクシェヒルに勝利を収めれば、自力でのグループリーグ突破が決定する。

 第5節のユナイテッド戦も接戦だった。前半6分にネイマールが先制するも同32分に追いつかれる。後半24分に勝ち越すと、直後にユナイテッドのMFフレッジが2回目の警告で退場処分となり、パリSGは数的優位に。冷静に試合を運び、終了間際にネイマールがダメ押しの3点目を決め、勝利を手にした。

 トゥヘル監督は「4-3-3で非常に力強くスタートを切れたように見えた」と試合を振り返る。「しかし試合後、私たちは少し自信を失ってしまった。自分たちのポジションに十分に適応できておらず、試合をコントロールするうえで、ボールをもったときの動きが不十分だった。だからこそ自信を失ってしまった。ボールをコントロールできなかった。それだけだ」と反省点を述べた。

「前半戦のうちは、そのようにプレーしており、同じ形を保っていた。だが規律が足りなかった。拙攻になってしまったし、簡単なミスも目についた。そしてカウンターアタックをコントロールできていなかった」

 MFマルキーニョスの勝ち越しゴールは「ラッキーだった」と指揮官。その後5-3-2と布陣を切り替えたことについて「もっとアクティブに動くためだ。ボールに対してよりアクティブに、短い距離で積極的にボールを動かし、連動し、自信を持つために」と理由を明かす。「私からすると、ティロ(・ケーラー)やミッチェル(・バッケル)、ラファ(MFラフィーニャ)、アンデル(・エレーラ)が信じられないほどのスピリットとエネルギーをもって入ってきてくれたことが非常に重要だった。それは不可欠で、良い影響を与えてくれたし、何よりも必要なことだった」と交代選手の活躍にも言及した。

 最終節は、第2節で2-0と撃破したバシャクシェヒル。再び決勝トーナメント進出に王手をかけた昨季ファイナリストだが、トゥヘル監督は「『ほぼ決勝トーナメント進出が決まった』というのは、実際に決まったことを意味しない」と警告する。

「それが現実だ。『ほぼ妊娠している』が妊娠していないように。『ほぼ決まった』というのは決まっていないんだ」

「どの選手にも、すでに決勝トーナメント進出を決めたとは思ってほしくない。私たちは戦った。チーム全体で戦った。ここに来るために。大変だったし、ハードワークが求められた。だからすでに決勝トーナメント進出を決めたとは思ってほしくない。最後のステップを進まなければならない。そのためには狂ったように頑張り、いつもと同じメンタリティでプレーすることが必要だ」

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