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10人のポルトが死闘制して8強入り!! ユベントスはまたも16強敗退…延長戦FKがC・ロナウドの股下抜けてAG献上

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ポルトが8強入り

[3.9 欧州CLグループリーグ1回戦 ユベントス3-2ポルト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は9日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、ユベントスポルト(ポルトガル)が対戦した。試合は第1戦で敗れたユベントスが数的優位となってポルトを圧倒したが、延長戦までもつれ込んだ終盤に痛恨の失点。合計スコア4-4ながらも、アウェーゴールの差で上回ったポルトが8強入りを果たした。ユベントスは2大会連続でのベスト16敗退となった。

 第1戦ではハイプレスでのみ込んだホームのポルトが2-1で勝利。2大会連続で16強敗退危機のユベントスはDFジョルジョ・キエッリーニ、DFマタイス・デ・リフトが負傷のためベンチに控え、DFダニーロも出場停止という厳しいチーム事情の中、ホームでの第2戦に挑んだ。

 それでも前半3分、ユベントスは早々にビッグチャンスを創出。右サイドバック起用のMFフアン・クアドラードが右サイドからアーリークロスを送り、FWアルバロ・モラタがフリーでヘディングシュートを放った。ところがこれはGKアグスティン・マルチェシンがスーパーセーブ。アルゼンチン代表の守護神がチームを救った。

 すると徐々にポルトが主導権を取り戻し、前半6分にはDFザイドゥ・センシのクロスからFWメフディ・タレミが連続シュート。これはクロスバーに阻まれたが、18分にはFWムサ・マレガの折り返しを受けたタレミがDFメリフ・デミラルに倒されてPKを獲得し、FWセルジオ・オリベイラが落ち着いて決めて先制点を奪った。

 これでユベントスは2点ビハインドとなり、逆転のためには3点が必要な状況。その後は割り切って6-3-1のような形で守るポルトを相手にクロス主体で攻撃を組み立てるが、DFペペを中心とする守備陣を破れない。前半27分にはロングフィードを受けたモラタが決定的なシュートを放ったが、これもマルチェシンのビッグセーブに阻まれ、前半をノーゴールのまま終えた。

 それでも後半4分、ユベントスは前半に消えていたFWクリスティアーノ・ロナウドを起点に1点を返す。中盤からの浮き球を収めたロナウドがエリア内で完璧な落としのボールを送ると、これに飛び込んだFWフェデリコ・キエーザがダイレクトで左足を一閃。強烈な弾道でファーサイドネット際に突き刺した。

 さらに攻め立てるユベントスに対し、ポルトはエースの蛮行でまさかの窮地に陥った。後半7分、キエーザへのファウルでイエローカードを受けたタレミが同9分にも遅延行為を犯し、2枚目のイエローカードを受けて退場。残り時間を10人で戦う形となった。

 するとユベントスはさらに勢いを増し、後半12分に追加点。前半から再三上がっていたクアドラードのアーリークロスにキエーザが頭で合わせ、合計スコアで3-3の同点に追いついた。だが、ここから攻めあぐねたのがユベントス。左右からのクロスでゴールを狙うも、なかなかゴールが決まらない。終了間際にはモラタのオフサイド、クアドラードのバー直撃シュートでチャンスを逃し、勝負の行方は延長戦に委ねられた。

 延長戦も低調な攻撃が続いたユベントス。すると後半10分、先にスコアを動かしたのはポルトだった。ゴール正面30m強からのFKでS・オリベイラが力強く右足を振り抜くと、壁に入っていたC・ロナウドの股下を抜けたボールがゴールマウスに突き刺さった。2点が必要となったユベントスも同12分、セットプレーからMFアドリアン・ラビオが決めて加点。それでもこのままタイムアップを迎え、アウェーゴールの差でポルトが8強入りを決めた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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