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[EL]危機感強める岡崎、「目に見える結果を」

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 ヨーロッパリーグ(EL)が20日、開幕し、各地でグループリーグ第1戦を行った。日本代表FW岡崎慎司とDF酒井高徳の所属するシュツットガルト(ドイツ)はホームでステアウア・ブカレスト(ルーマニア)と2-2の引き分け。岡崎は1-1の後半17分から公式戦2試合連続の途中出場。右サイドに入ると、「サイドは空いていると思ったので、もらったときにいかに攻撃的にいけるか。そこからのパス、シュート。特にシュートはずっと意識している」とチャンスを演出し、自らも狙ったが、得点にはつながらなかった。

 自分自身のコンディションの良さは感じている。しかし、チームはブンデスリーガ開幕3試合で1分2敗の16位に低迷するなど結果が出ていない。岡崎自身、リーグ戦での先発は1試合のみで、この日も途中出場だった。

「コンディションはいいけど、監督は他(の選手)を使いたい。我慢するしかない」。そう厳しい表情を見せる岡崎は「今のチームの状態だったらだれもよくないと思うけど、監督が信頼を置いている選手はいる。自分が食い込むには目に見える結果しかない」と力説する。「それは当たり前のことだし、続けるしかない。今日みたいにチャンスはもらえる。やるしかない」と貪欲に結果にこだわっている。

「練習で1回のチャンスを外すとガッカリされる。特に俺とか高徳に対しては意識していると思う。日本人というのもあるし、本来は何度もあるチャンスを決めないでいると言われるようなことを“今、決めないと出さないぞ”という感じ」。自分の現状に不満がないわけではない。しかし、結果がすべての世界だということも分かっている。

「このチームでずっとスタメンで出ている選手もいるけど、俺らより確実にいいとは思ってない。でも俺も何も結果も残してないから。そこは理解してやっているし、練習から結果を出すしかない」。監督からの信頼を勝ち取るには結果しかない。「自分の評価と周りからの評価は違う。僕は自分の評価を大事にしている。でも、最後は結果だというのは意識している」。ドイツ移籍後3シーズン目。この壁を乗り越えたときには、さらなる飛躍が待っている。

(取材 了戒美子)

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