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美術館で心を静めてから観戦を? イタリアで斬新なフーリガン化防止策

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 ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメント2回戦では、フィオレンティーナとローマのイタリア対決がある。危険な予感のするイタリア勢同士の対戦に、美しき古都フィレンツェの市長はエレガントにファンのフーリガン化を防ぐアイディアをひねり出した。

 ヨーロッパの舞台でぶつかるこの伝統ある2チームは、セリエAでも火花を散らしているライバル同士だ。現地時間12日のファーストレグを前に、トラブルを懸念する声も上がっているという。

 そんな中、ホームでファーストレグを戦うフィオレンティーナの本拠地、フィレンツェのダリオ・ナルデッラ市長が、トラブル回避に向けて斬新なアイディアを思いついたようだ。イタリアの各メディアが、市長のコメントを伝えている。

「我々は一つの実験を行うことにした。すべての市立美術館で、試合のチケットを提示したら入場料を無料にするのだ。面白く、役に立つ実験だと思う」

 イタリアに限らず敵地に乗り込んだアウェー側サポーターは、キックオフの数時間前からアルコールを飲んで盛り上がることが多いが、度が過ぎると街中で物を壊すなどして“フーリガン化”してしまう。美術館を無料にすることで、フィレンツェの文化を堪能してもらうのと同時に、心を落ち着かせてほしいという狙いが市長にはあるようだ。

「ローマサポーターが自分たちの街だけではなく、ほかの街、特に芸術の街に対して、いかに敬意と愛情を持っているかを示してくれることを、我々は本当に願っている」

 警備を厳重にして抑えつけるのではなく、サポーターの良心に委ねるかのような今回の試み。果たして市長の思惑通り、何事もなく終わるのだろうか?

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