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上田綺世がPK戦1人目で成功も…イラン代表MFら阻まれたフェイエノールトはEL決勝T進出ならず

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FW上田綺世がPK成功

[2.22 EL決勝Tプレーオフ ローマ 1-1(PK4-2) フェイエノールト]

 UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメントプレーオフは22日、第2戦を各地で行い、FW上田綺世所属のフェイエノールト(オランダ)はローマ(イタリア)と対戦した。延長戦でも2戦合計スコア2-2で決着がつかず、勝負の行方はPK戦へ。上田は1人目でキックを成功させたが、2人目と3人目のキックがGKに阻まれて2-4で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。

 フェイエノールトの本拠地で行われた第1戦は1-1で引き分け、ローマの本拠地オリンピコに舞台を移して行われた決戦。第1戦に先発し、63分間プレーした上田はベンチスタートとなった。

 試合は前半5分、フェイエノールトが先制に成功した。左サイドを駆け上がったDFクイリンシー・ハートマンのクロスは味方に合わなかったが、戻ったローマMFステファン・エル・シャーラウィのクリアミスに先発復帰のエースFWサンティアゴ・ヒメネスが反応。急に来たボールを肩のあたりで合わせ、ストライカーらしく押し込んだ。

 それでも前半15分、ローマが追いついた。ロングフィードを左サイドで受けたエル・シャーラウィが深い位置でタメを作り、鋭く切り返してマイナスのパスを送ると、エリア外で受けたMFロレンツォ・ペッレグリーニが右足一閃。強烈なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。

 そのまま1-1で迎えた後半33分、上田に出番が訪れた。負傷の影響を考慮されたヒメネスに代わって最前線に投入。積極的な動き出しを見せた上田は同37分、DFディエゴ・ジョレンテとの空中戦で頭部を痛める不安な場面もあったが、滞空時間の長いジャンプが幸いして大事には至らず。その後は跳躍力と体幹を活かしたポストプレーで可能性を感じさせた。

 そのまま試合は延長戦へ。フェイエノールトが優勢を保つ中で迎えた前半7分には、上田が力強いポストプレーでDFエバン・エンディカを背負い、ファウルとイエローカードを誘発した。またこのFKのキッカーは上田。強烈なインパクトでゴール左上を狙ったが、枠を捉えることはできなかった。

 延長後半15分、フェイエノールトはロングボールを上田が胸で収めるも、落としたボールに味方が反応しておらず、カウンター対応を強いられる。MFトンマーゾ・バルダンツィのスルーパスからFWロメル・ルカクに決定的なシュートを放たれが、これはGKティモン・ベレンロイターがスーパーセーブ。守護神の負傷で出番を掴んでいる28歳がチームを救った。

 試合はそのままPK戦へ。後攻のフェイエノールトは1人目で上田が登場し、冷静に左に沈めた。ところが2人目で先攻ルカクのキックをベレンロイターが阻んだものの、DFダビド・ハンツコのキックもGKミレ・スビラールに阻まれ、リードを奪うことができず。また3人目も途中出場のイラン代表MFアリレザ・ジャハンバフシュのキックがスビラールに止められ、ビハインドを負った。その後はローマが全員成功。フェイエノールトはプレーオフ敗退に終わった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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