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[コマスポ]首位攻防戦の時!! 勝利で首位取りへ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第86回関東大学サッカーリーグ戦・前半戦2部第10節は16日、駒澤大学二子玉川グラウンドで駒澤大が東洋大と対戦する。戦いの時が来た。首位の東洋大とは勝ち点2差。この試合で勝利すれば、ついに駒大がトップに躍り出ることになる。負ければ東洋大に独走を許す結果になりかねないだけに、ホーム駒大グラウンドで、是が非でも勝ち点3が欲しいところだ。

 先週一週間かけて行われたアミノバイタルカップでは、1部リーグがいる中で大健闘の5位。2年ぶりに総理大臣杯の切符も手にし、選手たちは充実の動きを見せている。連戦が続く中で、選手を入れ替えながらの起用となったが、「他の選手も餓えている」と秋田浩一監督が振り返ったように、それぞれが自分たちの特徴を発揮し、チーム一丸となって乗り切った。好調の選手が多いのは、監督にとって嬉しい悩みだろう。

 中でも好調をキープしている一人がFW宮城雅史(4年=具志川高)だ。8節の東海大戦からワントップとして起用され、始めはぎこちない動きを見せていたものの、大臣杯本戦出場がかかった東京国際大学戦で初ゴールをあげると、アミノバイタルカップ順位決定戦青山学院大戦では2ゴール。フィジカルの強さと打点の高いヘディングを武器に、役割を全うしている。本人も「いつからか分からないがFWみたいになっている」と話し、少しずつではあるが、今のポジションを自分のものとしつつある。勝利するためにはワントップの活躍が不可欠なだけに、得点、チャンスメイクの両面に期待したい。

 もう一人カギを握るのはMF碓井鉄平(3年=山梨学院大学附属高)だろう。前述の青学戦で4アシストを記録したが、流れの中での正確なパスだけでなく、セットプレーのキッカーも務め、攻撃の起点となっている。そして駒大の神髄である前線からのプレスが機能するかどうかも碓井にかかっているといってよいだろう。プレスがかかって苦し紛れに出されたパスを、ゲームの起点となる中盤の選手らが拾うことが出来れば、チャンスが生まれてくる。攻守において要となるのはやはりこの男だ。

 リーグ戦は4連勝中、アミノバイタルカップでは4勝1敗と絶好調、波に乗っている駒大。ただ、現在首位を快走する東洋大を侮ることは出来ない。ここまで6ゴールをあげ得点ランクトップタイのMF黒須大輔(3年=習志野高)には要注意だ。168cmと小柄ながら、スピードに乗ったドリブルでディフェンダーを切り裂いていく。東洋大のパスサッカーの中で異彩を放つ黒須には常に注意しながら、戦わなければならない。だが、駒大のディフェンス陣も充実の内容を誇り、DF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)を中心として、堅守を見せている。1位2位の対決だけに先制点を取られることは命取りとなる。きっちりとした守備から試合に臨みたい。

 相手の東洋大は開幕戦以降8戦無敗で、間違いなく2部リーグで今一番の強敵だろう。しかし、今の駒大にはそれを乗り越えるだけの力が備わっている。自分たちのサッカーが形となってきているだけに、この大一番でどれだけ実力を発揮できるか。実力を魅せた先に、“首位浮上”が待っているはずだ。

(文・駒大スポーツ  森下和貴)
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