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[コマスポ]決定機決められず…黒星喫し閉幕

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第22節は24日、駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場で駒澤大vs法政大戦が行われた。1部昇格への切符はつかめなかったものの、「(次は)3位で終わるか他の順位で終わるかは大きい」―MF湯澤洋介(4年=矢板中央高)は前節の試合後にこう語り、最終戦への固い意気込みを表した。引き分け以上で3位、負ければ4位となるこの一戦。3位の座を争い両者気持ちが高ぶるなかで行われた。

 立ち上がりから、チャンスは幾度も訪れた。FW宮城雅史(4年=具志川高)が競り勝ち、さらには湯澤がドリブルで駆け上がる。また、セットプレーではMF若山瞭太(3年=加藤学園暁秀高)が合わせるが惜しくもわずかに枠を外す。様々な形で攻め立て、ペースは駒大にあるように思われた。しかし、21分サイドを展開されゴール前フリーの選手にボールが渡ると、GK大石健太(3年=磐田北高)と一対一の形でシュートを放たれあっけなく先制される。
すると、波に乗った相手のパス回しに翻弄され、なかなかボールを奪えずに時間だけが過ぎていく。対する駒大も攻撃を続けるがシュートまで持ち込むことが出来ない。1点をリードされ、前半を折り返した。

 後半開始直後の7分、ゴール前混戦のなかシュートを放たれるが駒大DF陣が必死のクリアで難を逃れる。そのこぼれ球を幾度も押し込められるが、最後は大石がセーブし全員でゴールを守り抜いた。「今日は身体がキレてた感じはした」と湯澤が振り返るように、この日はドリブラー湯澤の一人舞台であるように、キレのあるドリブルで相手DFを一人二人と振り抜き、突破した。しかし、いつにも増してスピードのあるドリブルからも、得点こそ奪うことが出来なかった。後半から投入されたMF小牧成亘(2年=ルーテル学院高)は持ち前のフィジカルの強さを発揮し、サイドを駆け上がると幾度もゴール前に攻め込むが、いずれも合わせることが出来ず、歯がゆい場面が続いた。

 その後法大の攻撃からピンチを招くシーンもあったが全員で堅守し、追加点を奪わせない。すると69分、宮城に代わってDF平尾優頼(2年=市立船橋高)が入り、高さで得点奪取を狙う。さらに83分には今季リーグ初出場となるMF小屋松周平(4年=鹿児島実高)が最後の切り札として投入される。ペースは完全に駒大にあった。再三シュートシーンを演出し、CKを獲得。迎えた試合終了直後、これぞとばかりにCKを連発し駒大の得点を待つかのようであった。最後は大石も攻撃に参加し、なんとしてでも1点を獲得したい駒大。しかしその思いは虚しく、試合終了は終了。選手らの目には涙が浮かび、今季リーグを黒星で締めくくった。

 1年で1部昇格という目標は果たせなかった。昨年からの課題は改善されず、不甲斐ない結果となったがここで立ち止まってはいけない。「技術や戦術は大事だが、僕のなかではたいしたことはない」と、秋田浩一監督は人間的な部分の弱さを指摘し来季への課題とした。「マークを外して駒大ブランドになってくれれば変わると思う」(秋田監督)―駒大ブランドとして駒大サッカーを徹底すれば、名門校と再び呼ばれる日はそう遠くないはずだ。

[写真]敗戦を喫し、悔しさを見せるイレブン

(文 駒大スポーツ 射手真矢)
(写真 同 鎌田航平)

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