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[早スポ]格下相手にドロー

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 4月28日 神奈川・Shounan BMW スタジアム平塚

早稲田大1-1桐蔭横浜大

 4月28日に行われた関東大学サッカーリーグ第4節。関東制覇を目標にかかげるワセダの相手は今年1部に昇格してきた桐蔭横浜大。前半に1点を奪われたワセダは後半にFW榎本大希(4年=横浜FMユース)がPKを決めて追いついたものの、逆転することはできず1-1の引き分けで試合を終えた。

 前半立ち上がり、ボールをキープするも果敢に攻め立ててくるわけではない桐蔭横浜大。ワセダはなかなか積極的な攻撃ができず苦労する。MF池西希(4年=浦和ユース)が敵から奪ったボールをFW片山瑛一(4年=川越高)がつなぎ、それを榎本がシュートまで持っていくなどチャンスはあるものの決め切ることができず、一進一退の状況が続く。そんな中、先に好機をものにしたのは桐蔭横浜大だった。39分、一瞬の隙をついて勝負を挑んだ相手MFにゴールを決められ先制点を献上。その後攻めの姿勢を見せたが精彩を欠いたセンタリングやゴールキックなど細かなミスが目立ち、得点を奪えないまま前半を終えた。

 迎えた後半、前線からのプレスが徐々にはまり、高い位置でマイボールに出来るようになる。59分、池西がペナルティエリア内で相手と接触し倒れ、PKを獲得。それを榎本が落ち着いて決め、同点に持ち込む。良い流れのまま何としてでももう1点が欲しいワセダ。しかし77分、MF近藤貴司(3年=三菱養和SCユース)が相手に削られてしまい負傷し、MF石川拓(4年=日本大学高)と交代するが、チームの流れは低調に。それでも84分、榎本が絶妙な位置でボールをFW上形洋介(3年=早稲田実高)にパスを出すが、上形がトラップミスしゴールには惜しくも至らない。88分にはMF近藤洋史(3年=名古屋U18)がFKで直接ゴールを狙うなどチャンスはあったもののその後ワセダがゴールを揺らすことはなく、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

「相手の守備のレベルが高いわけでもない中で、思うような攻撃が出来ず歯がゆかった」と近藤が話すように、決して相手に完全にペースを握られたという試合ではなかった。しかし細かいミスの連発や攻守の切り替えが上手くいかなかったというのも事実。この先待ち受けている強豪たちに勝ちきる為にはプレーの質の向上や攻撃の幅を広げることが必要不可欠だ、と選手達は口を揃える。次節の相手は個々の選手の力が高い流通経大。関東制覇、そして日本一にむけて――。エンジイレブンは強く勝利を誓った。

[写真]PKを獲得した池西

(取材・文 早稲田スポーツ 森田夕貴、写真 佐藤裕樹、辛嶋寛文)

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