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[ユニバーシアード]小川と車屋、“最終ラインのアタッカー”2人で奪った先制点

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[7.16 ユニバーシアード3位決定戦 日本3-0ロシア ロシア・カザン]
  
 日本は“最終ラインのアタッカー”2人が試合を動かした。前半17分、DF車屋紳太郎(筑波大3年=大津高)がドリブルでロシア守備陣を切り裂く。左サイドをエンドラインギリギリまで一気に突破すると、その折り返しをDF小川大貴(明治大4年=磐田ユース)が合わせる。それまでロシアに主導権を握られていたが、ジュビロ磐田内定DFの一撃によってリードを奪った。

 小川は「(ボールを)受けて打った瞬間は、ゴールが見えていなかったが『これは入るかも』と思った(笑)。最初は紳太郎は中にクロスをあげるかと思っていたが、縦に勝負をしたので(スペースが)空いているな、と思って。『紳太郎』と呼んだらボールが出てきた」と車屋に感謝。一方、思い切ったドリブルでロシア守備陣に穴を開けた車屋は「(長澤)和輝くんもマンツーマンをつかれていたり、相手もボランチに食いついていて、前にスペースが開いていた。別にDFがドリブルをしちゃいけないというルールはないから、いけるところまでいこうと思った。その結果が、先制につながったと思う。なかなかパスだけでは崩せない相手だったから、自分のドリブルがアクセントになればいいかな、と思っていた」と好プレーを振り返った。

 先制点を挙げた小川は元々、得点力の高いSB。ゴールへの意識が非常に高く、得点、アシストを常に狙っているDFだが、今大会はやや積極性を欠いていたという。「これまでの試合の中でシュートを打てるシーンは何度もあったし、周りからも『打て、打て』と言われたのに、ついパスをしてしまっていた。だから今日は、ゴールに近いところでボールを打ったら絶対に(シュートを)打ってやろうと思っていた」。その決意と積極性が今大会最終戦で実り、日本を銅メダルへと導いた。

[写真]前半17分、先制点を挙げた小川が喜びを爆発

(取材 飯嶋玲子)

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