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[早スポ]後半戦開幕も、首位・専大に差をあけられる

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 9月4日 東京・味の素フィールド西が丘

早稲田大1-2専修大

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)も後半戦の開幕を迎えた。初戦の相手は今大会2連覇中の王者・専大。勝ち点差2で現在2位の早大にとって負けられない戦いとなった。試合は先制点を奪われ1点ビハインドで前半を折り返す。62分にはMFは竹谷昂祐(4年=G大阪ユース)の中央突破からフリーでパスを受けたMF石川拓(4年=日本大学高)が押し込み1-1の同点とするも、直後に失点。その後の猛攻も叶わず1-2で試合を終え、専大との勝ち点差は5に広がった。

 単独で首位を走る専大と2位の早大という注目の一戦に多くの観客が集まった。先日行われた後半戦開幕記者会見でも火花を散らし、早大選手が最も意識するライバルだ。厳しい残暑の中迎えた試合は、なかなか試合のリズムがつかめない早大を尻目に、エース・FW仲川輝人を中心として細かくパスをつなぐ専大の攻撃に脅かされる展開。25分には左サイドに早大DFが引き付けられたところを右サイドフリーの状態になった仲川が決め、専大が先制。失点から立ち直れない早大はそのまま攻撃のリズムが作り出せず、0-1で試合を折り返す。

 後半もなかなかシュートまで持ち込めない中、62分、竹谷が相手DFをかわしドリブルで一気に駆けあがると、パスを受けた石川がこれをしっかり決めて同点に追いつく。しかし、喜びもつかの間、仲川を再びフリーにしてしまい、スローインを受けドリブルで左サイドに運んだ専大のパスをゴールネットに突き刺しこの日2点目。1点差を追う早大はここから本領を発揮する。70分以降、専大は疲れから運動量が格段に落ち、押し上げが効かず、ミスも増え前線でボールを収められない。クリアボールを拾い続ける早大がボールを保持する時間が増える。粘り強くキープしてパスをつなぎ幾度となくゴールを脅かす。90分のFKなど多くの好機に恵まれたものの、得点に結びつけることはできず試合終了。首位・専大相手に白星を挙げることはできなかった。

 決定力不足と専大の攻撃への対応、攻守においてそれぞれの課題が明確に浮き彫りになった試合だったと言えよう。しかし、次節・個々の能力が高い中大など気の抜けない試合が続く。「顔を上げて、これから最終節まで自分たちは勝ち点を落とさずにやっていく」(MF中田航平主将、4年=横浜FMユース)と語るように、次の戦いにしっかり目を向けて今後勝ち点を積み上げた先には、リーグ戦最終節・首位の座を賭けた専大との決戦が待っているだろう。

[写真]決定的なシュートを相手キーパーに止められ、悔しがる池西

(取材・文 早稲田スポーツ 芦川葉子、写真 辛嶋寛文、松坂和之進)

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