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[関西1部]「何が何でも残留したい」11位・立命館大、終了間際の同点弾で8戦ぶり勝ち点

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[10.27 関西学生リーグ1部後期第6節 立命館大1-1関西大 高槻市立萩谷総合運動公園]

 27日、第91回関西学生サッカーリーグ1部後期第6節の立命館大対関西大戦が、高槻市立萩谷総合運動公園 (大阪府)で行われた。11位と降格圏内に沈む立命大は関大に先制を許したが、後半アディショナルタイムに同点ゴールを奪い、1-1の引き分け。貴重な勝ち点1を獲得した。

 今季は未だ1勝と、苦しい戦いが続いている立命大。後期は5戦全敗と、降格圏内の11に転落した。ただ、上位相手にも善戦する試合もあり、やはり欲しいのは勝ち点。後期も折り返しに差し掛かった中で関大戦を迎えた。

「何が何でも勝ち点3を取りたかった」とキャプテンのMF垣根拓也(4年=京都U-18)が話すように、強い思いで臨んだ立命。MF茂平(2年=大分U-18)やFW前岡信吾(3年=F東京U-18)がゴール前で仕掛け、先制点を狙う。しかし、先に先制点をあげたのは関大だった。前半31分、MF秋山一輝(2年=静岡学園高)のCKをPA内でDF都並優太(4年=東京Vユース)が胸でトラップし、ダイレクトシュート。DFに当たってこぼれたところを最後はFW奥田勇太(4年=千葉U-18)が押し込み、1点を奪われる。ただ先制点こそ許したものの、垣根は「点はある程度取られるやろうとみんなで喋っていた。だから1点取られても落ち着いて、慌てずボールを蹴らずにしっかり下で繋いで。そんなに焦りはなかった」。その言葉通り、立命は冷静にチャンスを狙う。

 1-0で迎えた後半、追加点を狙って積極的に仕掛ける関大。都並が左サイドから積極的に攻め上がってゴールに迫るなど、決定機を狙うがなかなかタイミングが合わず、ゴールに結びつかない。対する立命は、ゴール前で細かく繋ぐもシュートまで持ち込めず、あと1歩のところで攻めきれない。両チーム共にチャンスをものに出来ないまま迎えた後半アディショナルタイム、立命大はGK大西健太(4年=京都U-18)のフィードを関大DFとFW広住祐也(4年=広島皆実高)が競り合ったこぼれ球から茂が抜け出し、GKとの1対1を冷静に沈め、ついに同点に追いつく。試合はそのまま1-1で終了。インカレ出場を目指す関大は痛い引き分けとなったが、前期リーグ第9節での白星を最後に勝ち点がなかった立命にとっては大きな勝ち点1となった。

 試合後、松岡監督は「やっと黒星が消えた」と安堵の表情を浮かべた。「チームのテーマと言うか、負けてる理由があって、ゲームの後半以降のところでどれだけ落ち着いて急がずに間延びせずにサッカーが出来るかっていうのか1つのテーマだったので。今日に関しては、それがしっかりと出来たのは評価すべきこと」と試合を振り返った。また「今日の引き分けた前提にはやっぱり守備の頑張り、奮闘があって、本当に我慢強くやってくれた」と称賛。「後期の課題が少しずつ解消されたゲームになった」と手応えを感じられるゲームとなった。

 次節は10位・関西国際大との直接対決だ。勝ち点差が2であるため、結果次第では逆転。降格圏を脱出できる。「引き分けだったので、良い形で次節を迎えられるかな」と垣根が話すように、チームの士気は上がっている。直接対決を制し、残留へ繋げたい。

(取材・文 北野裕子)
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