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[早スポ]中大相手に引き分け、優勝が消滅

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 11月9日 茨城・古河市立古河サッカー場

早稲田大2-2中央大

 残り3節となり、各地での戦いもますます加熱している関東大学リーグ戦(リーグ戦)。逆転優勝にわずかな望みを残すワセダは中大と対戦した。相手のサイドを効果的に使った攻撃に苦しめられ、一時は2点のリードを許す苦しい展開となる。反撃の起点となったのはMF近藤洋史(3年=名古屋U18)が決めた技ありのループシュート。更に1点を奪って同点に追いつき引き分けに持ち込んだ。しかし、優勝争いの相手である専大が勝利したために優勝の可能性が完全に消滅。またしても王者・専大の牙城を崩すことはできなかった。

 序盤は荒れたピッチコンディションの影響もあり、お互いにロングボールを多く使用する慎重な立ち上がりとなる。その中で、ワセダは中大の強力なサイドアタックを受けるが、これに対して組織的な守備で冷静に対処。コンディションの悪さを逆手に取り、相手のパスワークを封じ込めることに成功する。17分には三竿雄斗(4年=東京Vユース)のFKに奥山政幸(2年=名古屋U18)が頭で合わせたボールが惜しくもバーの上にそれるなど、セットプレーからの得点を狙った。しかし、40分に相手のスルーパスに守りを突破され失点。リードを許して前半を終える。

 反撃の糸口を見つけたい後半であったが、50分にサイドを突破され、再び失点。窮地に追い込まれる。しかし、「落ち込む暇もないし、勝つためには点を取らなければならない」(MF池西希、4年=浦和ユース)という言葉通り、ここから攻勢に転じる。50分に池西のパスに近藤洋が反応すると、相手GKを絶妙にかわすループシュートで1点を返す。これをきっかけに流れを掴むと、相手陣内に攻めこむ場面が増え始める。そして84分には池西の放ったシュートが相手DFに当たり、コースの変わったボールがゴールに吸い込まれ同点に。その後は両者何度も決定機を演出するがゴールには至らず、結局2-2の引き分けで試合を終えた。

 この結果を受けてリーグ戦優勝の可能性が消滅した早大。その一方で、2年連続の全日本大学選手権への出場権を手にした。「残りの2試合も消化試合だとは思わない」(奥山)という言葉に象徴される通り、もう新たな目標に向けての戦いは始まっている。前回王者として、万全を期して臨むべく一つ一つの試合に全力で挑む姿勢が期待される。

[写真]同点となるミドルシュートを叩き込み、喜ぶ池西

(取材・文 早稲田ーツ 小島健太郎、写真 佐藤拓郎)

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