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[デンチャレ]専修大MF北出がCKで先制アシスト、「心を打つ選手」と評価も

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 どんなときでも得点に絡みたいと強く誓うMFが結果を残した。関東大学選抜Aチームの専修大MF北出雄星(3年=三菱養和SCユース)はCKで先制点を演出するなど、トップ下でプレーすると存在感をみせた。

 昨年10月に行われたベトナムA代表との強化試合時には、全日本大学選抜へ招集されていた北出。しかし今回は招集外となり、関東Aの一員としてプレーしている。北出について、全日本大学選抜を率いる神川明彦監督(明治大総監督)は「北出も(全日本へ)選ばれてもおかしくないレベル」と言い、「個人的に大好きな選手のひとり。とても心を打つ選手」と高評価している。しかし一方で「彼を選びたいけれど、足りない部分があるのも事実」と話すなど、さらなる成長を期待しているようだ。

 今月7日に行われたYS横浜戦(3-2)後、北出は自らの得点がなかったことを繰り返し悔やんでいた。神川監督と1対1で話し込んだ際には、全日本大学選抜から落選したことについて、「悔しいか?」と問われると「悔しいです」と素直な思いを語ったという。現在の目標は、もちろん7月に控えているユニバーシアード競技大会を戦う全日本大学選抜入り。今回のデンチャレをアピールの場と位置づけ、まずは関東Aのためにプレーする。

 この日は先制点をアシストしたが、自身の出来については「まずまずですね」と微妙な表情。それでも「あまり自分の良さを出すことはできなかったですけど、CKでいいボールを蹴ることができたので良かった」と言うと微笑んだ。

 また2015シーズンは所属先の専修大にとって、関東大学リーグの5連覇がかかっている。北出は「5連覇はもちろんですが、3冠を取りたい」とキッパリ。「去年まではテルくん(仲川輝人・横浜FM)や甲気くん(前澤甲気)など点を取ってくれる先輩たちがいた。今年はそういう人たちがいない分、自分が得点力を補えたらなと思う」と活躍を誓う。

 自身の持ち味について、「ゴール前での得点力やアシスト。いろいろなところへ顔を出して、チームにリズムを与えるところ」と話すMFは、新シーズンの目標について「去年は10得点10アシストといって達成できなかったので。今年こそは達成したいと思う」と笑顔で言い切った。デンチャレや専修大で努力を重ね、全日本大学選抜への返り咲きを狙う。

(取材・文 片岡涼)

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