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安居海渡の背番号6を継承…藤井海和「自覚を持って」

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 流通経済大柏高時代からJクラブが熱視線を送るMF藤井海和(2年=流通経済大柏高)。昨シーズン、大学ルーキーイヤーからリーグ戦18試合に出場するなど、Jリーガー12人を輩出したハイレベルな環境の中で、実力が本物であることを示した。今年からは押しも押されぬ主力に。連覇を目指す流通経済大のキーマンに迫る。

―優勝翌年の新たなシーズンが始まる。
「まずは連覇を狙っていきます。去年は大臣杯も出られなかったし、インカレは決勝も行けなかった。去年の忘れものを、今年はインカレ決勝が元日国立開催なので余計に取りに行きたいなと思います」

―今年のチームはメンバーがガラリと入れ替わる。
「自分も今年のメンツの中で言ったら(出場数は)上位。熊さん(熊澤和希)か俺かになる。自分も自覚を持ってやりますし、チームを引っ張って行くくらいのつもりで出来れば、去年みたいな結果がついてくるんじゃないかなと思います」

―やはり去年のチームは凄かった。
「まず練習からJ1内定が7人いたのでレベルが高かった。練習だけでもいい経験が出来ていました。その中で試合に絡むことが多くなってきて、試合の緊張感は公式戦でしか得られないと思うので、僕自身も成長できたのかなと思います」

―リーグ終盤、先輩の安居海渡選手(→浦和)が藤井選手の成長を褒めていた。
「日ごろの練習から海渡さんは凄かったし、試合中もずっと『お前なら出来る』って、『落ち着いていつものプレーをしろ』と声をかけてくれていた。今年から海渡さんの番号だった背番号6をつけさせてもらう。声をかけてくれたことで自信を持ってボールを受けようと思えたし、自分もそういう先輩になっていけたらいいなと思います」

―個人としてボランチ以外でもプレーできるところを武器にしていきたい。
「一番は去年シャドーをやったことで得るものがあった。でもチームによってはCBをやることもあるだろうし、右SBをやった代表では内田篤人さんがビルドアップのポジショニングや上がるタイミングを分かりやすく教えてくれた。自分みたいな173cmくらいの選手がプロで生き残っていくためには、たくさんポジションを出来た方がいい。(OBの)守田英正さんとか遠藤航さんもどこでも出来る。自分もそういう選手になりたいと思います」

―代表では高卒でJに行った選手との“差”を図る場になる。
「大学の方が試合に出られる機会が多い。試合勘や公式戦の経験は自分の方があると思っています。それに練習のレベルを考えたときに、去年はJ2くらいはあった。今年はそこまでいかないかもですけど、結局は自分次第。Jで試合に出ている同年代をみると、自分も関わりたいと思うけど、それは今の話。大学卒業したあとにどっちがA代表に入れるかと考えると、大卒なのかなとも思う。そうなれればいいなと思います」

―高卒でJに行く話はあった?
「J1のお金があるクラブだと5年契約とかしてくれると思うので行こうかと思ったけど、J1の話はなくて、エノさん(榎本雅大監督)にもJ2なら自分は大学に行きますと言っていた。流大のレベルならJ2くらいはあると思ったし、去年は自分の憧れだった(宮本)優太くんとか、(菊地)泰智くんがいて、強いのも分かっていた。4年後にJに行った選手らより、立ち位置が上だったらいいなと思って、大学を選びました」

―高2の冬に名古屋の練習に参加していた。
「そこでひとつ挫折というか、差を感じたことは事実です。ターニングポイントになったと思っています。高卒で行ったところでJ2にレンタルで出されるか、試合には関われないと思ったのが正直な感想だった。それなら4年後に即戦力としてチームに行きたいと。大学で逞しくなろうと思っています」

―先日、関東選抜Bの一員として参加したデンソーカップチャレンジでは優勝に貢献した。
「関東Bのチームの雰囲気は最初はめっちゃ静かだった。アレッと思ったけど、拓殖大の加藤悠馬(3年=神戸U-18)が面白くて、チームを盛り上げてくれた。そこからみんな明るくなって、よりチームになった。あの短期間で一番チームになったのが関東Bだったから優勝できたのかなと思います」

―最後に今季の戦いについて。
「今のチームの傾向だと、どうしても熊さんと(齊藤)聖七くん頼りになってしまう。だけど頼りすぎないように。そうしないと連戦になったときに勝てないと思います。優勝を考えたときに全員が成長しないとできないのかなと今は考えています」

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