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[関西選手権]C大阪コンビが中心の関西福祉大が2年連続大臣杯出場!U-18同期DF西尾の結婚には…

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[7.10 関西選手権準々決勝 関西福祉大2-1桃山学院大]

 関西福祉大が昨年度の決勝のリベンジを果たし、2年連続2回目となる総理大臣杯への出場を決めた。押し込みながら無得点に終わった昨年度とは真逆の展開。効率よく2点のリードを奪うと、相手の反撃を1点で凌いだ。

 2015年創部の新興校。今季は2度目の1部リーグ昇格を果たし、初の残留に向け奮闘を続ける。昨年度の関西選手権は2度の不戦勝があったが、今季は全試合しっかりと勝ち切って、2年連続となる夏の日本一への挑戦権を得た。

 先制点を決めたのは頼れるエースだった。前半16分、DF小西祐汰(2年=綾羽高)からのパスを受けたFW奥村仁(3年=C大阪U-18)が落ち着いてゴールネットを揺らす。昨年度の準々決勝は出場停止で欠場。この試合には2年分の思いをぶつけていた。

 キックオフと同時刻には、高校時代までを下部組織で過ごしたセレッソ大阪から、同期でトップ昇格したDF西尾隆矢の結婚リリースが発表。試合後に伝え聞くと、「マジですか?えぐっ(笑)」と動揺をみせたが、「結婚までは聞いていなかったけど、いい感じとは聞いていました」と笑みをこぼした。

 奥村自身はまずはプロサッカー選手として同じ舞台に立つことを何よりの目標にする。「自分の代が結構プロが出て悔しい思いをした。大学からでもプロになれるところを示したいし、同期にも負けたくない。頑張ります」。

 プロ選手の誕生となれば同校初となるが、第一号の期待がかかる4年生もいる。こちらもC大阪の下部組織出身で、大学進学後は1年生の時から中心選手として活躍するMF谷本駿介(4年=C大阪U-18)だ。

「自分の世代は瀬古歩や鈴木冬一がいて、自分は目立った選手ではなかった。その時はプロは無理だなと思ったけど、環境を変えて、もう一度中心選手としてやりたいなと思った。同期の東京国際大FW佐川が東京Vに決まった?一緒にやっていた選手なので、自分も頑張らないといけないなと思いました」

 谷本は6月に愛媛の一員としてエリートリーグに参戦。このあともJクラブの練習に参加する予定でいる。「自分がプロになることで(後輩にも)チャンスも出てくると思う。自分がプロ第一号になりたいなと思います」。

 そのためにも全国の舞台での活躍は必須となる。「去年は出るだけで嬉しくて、その先の結果を残すところではまだまだだった。今年は全国で結果を残せる力があると思うので、頑張っていきたいと思います」。夏の主役になることで、自らの道を切りひらく。 

(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関西学生L特集

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