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4年目の大爆発へ…地道に力をつけてきた国士舘大FW近藤零志、開幕2戦目で初ゴールを含む2発

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[4.8 関東大学L1部第2節 国士舘大2-2法政大 国士舘大G]

 ゴールへの嗅覚を見せつけた。国士舘大は前半25分、FW古川真人(4年=実践学園高)がフリックしたボールでFW近藤零志(4年=新島学園高)がゴール前に侵入。DFにつかれながらも、強引な突破から左足で決めきって先制点を記録する。

 さらに同点とされて迎えた後半15分には、MF加藤雅久(3年=北越高)のラストパスからワントラップ。少し長くなってしまったが、右足を伸ばしてゴール右隅に蹴り込んで、2度目の勝ち越し弾を奪った。

 今季開幕戦が大学4年目で初のリーグ戦先発だった。2年生の時に途中出場はあったが、昨年はIリーグが主戦場。ただそこで得点を量産。昨年11月のチャンピオンシップ決勝にも先発し、優勝へと導いた。

 そして今季は春先からAチームに帯同。天皇杯予選となる東京都サッカートーナメント学生系の部代表決定戦では法政大に惜しくも敗れたが、1得点を決めるなど、自信を深めてシーズンに臨んでいた。

 先発した開幕戦の桐蔭横浜大戦では、MF平松直也(3年=日大三島高)の先制点でアシストを記録。ただ本人は「開幕は自分的には納得いかなかった」と内容面に悔しさがあったことを明かし、「今日は絶対にやってやろうと思っていた」と、残した結果に胸を張った。

 群馬の古豪、新島学園高出身。1965年と71年に全国選手権に出場した記録はあるが、近藤らの代も県ベスト8が最高だった。ただ当時から意識を高くしてサッカーと向き合っていた近藤は、「絶対にプロに行く」とより決意を固くして、国士舘大にやってきた。「目標は関東リーグ得点王。今後のタイトルを全部取りたい」。地道に実績を積み上げてきた4年生が、今季を爆発的なシーズンにする。


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