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[MOM879]立命館大をFW大谷優斗(4年)_バリエーションの豊富さ見せつけた圧巻の5発!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.1 関西選手権準々決勝 立命館大7-1京都橘大 ヤンマー]

 押し込みながらも点が奪えず、逆に前半31分にCKから京都橘大に先制を許した立命館大だったが、FW大谷優斗(4年=G大阪ユース)が同38分のゴールを皮切りに、前半終了までのわずか10分足らずで一挙に4得点を記録。嫌なムードを吹き飛ばし、試合の流れを完全に掌握した。

 後半11分にも1得点を重ねて、1試合5得点と圧巻のパフォーマンスを披露した大谷。こぼれ球への鋭い反応、右からのクロスにドンピシャヘッド、左からのクロスを相手と競り合いながら決めたゴール、MF中野瑠馬(3年=京都U-18/京都内定)からのパスを左足で合わせての得点、そして本人が最も得意とする裏抜けからGKとの1対1を制しての得点と、フィニッシュに至る豊富なバリエーションも見せつけた。

 ルーキーイヤーから出場機会をつかみ、2年時には9得点3アシストと実力の片りんを見せていたが、怪我に苦し時期も多かった。昨年は膝の手術とリハビリに時間を費やし、苦しい残留争いとなったチーム状況にもどかしい思いをした。強い気持ちで臨んだ最終学年のシーズンだが、春先に再び負傷離脱。京都橘大に敗れた京都選手権の3位決定戦も出場できず、悔しさを抱えて見つめていたと話す。

 だが、6月の復帰以降は「苦手」というヘディングでも得点をマークするなど、自信を深める活躍ぶりを見せ、チームの攻撃を牽引している。「今のところはプラン通り。優勝して全国へ行く」と気合も十分だ。

 関西学生リーグで活躍するG大阪ユースの同期が続々とJ内定を決める中、大谷も同じ舞台での活躍を目指している。「同期のみんなが進路を決めていってるのは刺激しかない。特に高橋直也(関西大/湘南内定)は試合も出ている。活躍はうれしいけど、悔しい」と闘争心を燃やす。この夏は存分に暴れすることで、個人としてもチームとしても結果が出なかった過去を払拭するつもりだ。

(取材・文 蟹江恭代)
●第101回関西学生L特集

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