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日韓定期戦で関東、関西得点ランク1位の3年生が共演へ…古山兼悟「相手が嫌がるプレーを」中村草太「チームが勝つということを考えたい」

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 現在、関東大学サッカーリーグ1部で11得点を決めるMF中村草太(明治大3年=前橋育英高)と、関西学生サッカーリーグ1部で15得点を決めるFW古山兼悟(大阪体育大3年=立正大淞南高/C大阪内定)。関東、関西で得点ランキングトップに立つ2人が、24日の大学日韓定期戦で初共演する。

 同じ大学3年生の2人だが、面識はなかったという。ただ中村が「ゴールへの嗅覚は見習うべきところがあるなと感じる。プラスになるようなことを盗みながらやっていきたい」と話せば、古山も「中村草太という名前は知っていました。明治でも今年、点を取っているなとチェックしていた。とにかく早い。これは(点を)取れるなという感じ。自分にないものを持っていると思います」と意識を十分にした。

■古山

 最も得点の期待がかかるのは、2トップの一角で先発が予想される古山だ。「自分は案外、(プロ入りが決まるまで)長引きそうな気がしていた」という自己分析があった中で、加入1年半前の今月1日にセレッソ大阪への入団内定を発表。そしてJリーグ入りを内定させる多くの4年生を差し置いて選抜入りした、今年の全日本のエースストライカーだ。

 合流前には内定するC大阪の活動に参加。「みなさん上手いんですけど、中でも香川真司さんはどこでもボールを受けられて、出てくるパスも違う」と衝撃を受けたことを明かす。ただその経験が今回の韓国遠征に生きているという実感もあるという。「そこでの守備の強度を意識しながらやれたからこそ、仁川戦(21日の練習試合)でもやれた。まだまだ成長できるなと感じつつ、頑張っていきたいと思いました」としみじみと語る。

 今回の遠征メンバー入りはしなかったが、大阪体育大で同期のMF木戸柊摩(3年=札幌U-18)は、この日は内定する北海道コンサドーレ札幌の試合でベンチ入りしていた。「負けていられない」と話した古山は、「明日の試合はFWなので結果を求められると思うけど、その中で守備の強度や裏抜けの回数といった、相手が嫌がるプレーをしていきたいなと思います」と力を込めた。

■中村

 明治大でFWを務める今季、中村は夏場に得点を量産。7月24日の第11節からの4試合で7得点を決めて、一気にFW内野航太郎(筑波大1年)を抜き去って、得点ランキングトップに立つと、全日本選抜入りも果たしてみせた。

 全日本では左MFでの出場になりそうだが、「練習試合でも武器が出せて結果が出せた」と自信を深めている。「まずはチームが勝つということを大前提に考えたい」と話すも、「日韓戦ということで普段と違った雰囲気になると思うけど、そういった中で自分のプレーが出せたらいいなと思います」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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