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長尾V弾!ついに歴史が動いた!!全日本大学サッカー選抜がアウェー日韓定期戦で初勝利!!

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[9.24 大学日韓定期戦 韓国1-2日本 安養総合運動場]

 第22回大学サッカー日韓定期戦が24日に韓国・安養市にある安養総合運動場で行われ、全日本大学選抜が全韓國大学選抜を2-1で下した。

 ついに“歴史的勝利”を飾った。今回で22回目(2回中止)となる大学日韓定期戦だが、これまでアウェー側が勝ったことがない因縁の対決になっていた。今年の春に行われた日本での一戦も、DF高木践(阪南大)の決勝点によって、日本が1-0で勝利していた。

 日本の先発はGK上林豪(明治大3年=C大阪U-18)、DFラインは右からDF濃野公人(関西学院大4年=大津高/鹿島内定)、DF山田裕翔(国士舘大4年=正智深谷高/東京V内定)、DF岡哲平(明治大4年=FC東京U-18/FC東京内定)、DF牛澤健(中央大4年=名古屋U-18/水戸内定)。

 中盤はMF長尾優斗(関西学院大4年=G大阪ユース/水戸内定)とMF美藤倫(関西学院大4年=東海大大阪仰星高/G大阪内定)の“関学コンビ”がダブルボランチを務め、右MFを古長谷千博(常葉大4年=清水桜が丘高)、左MFを中村草太(明治大3年=前橋育英高)。そして2トップにはFW小湊絆(法政大1年=青森山田高)と中川敦瑛(法政大3年=横浜FCユース)の“法大コンビ”が入った。

 前半から日本がボールを保持して進めた。しかしなかなか決定機を作るまでは至らず、前半33分に長尾が蹴った右FKをニアで合わせた牛澤のヘッドもGKの正面。同36分の長尾のパスから濃野が放ったミドルもGKの好セーブに阻まれた。

 スコアレスで折り返した後半、両チームがメンバー一人ずつを交代。日本は古長谷に代えてMF山内日向汰(桐蔭横浜大4年=川崎F U-18/川崎F内定)を投入する。すると後半4分だった。右サイドからドリブルで持ち込んだ山内が右足を一閃。豪快なミドルシュートを突き刺して、待望の先制点を奪う。しかし同12分に韓国はCKから、こちらも途中投入されていたDFアン・チェジュンがヘディングで決めて、同点に追いついた。

 そして同点に追いついたことで勢いづいた韓国が圧力を強めてくるが、日本もGK上林の好セーブもあって何とか耐えていく。後半29分からは小湊と中川に代えてFW古山兼悟(大阪体育大3年=立正大淞南高/C大阪内定)とDF岡田大和(福岡大4年=米子北高/札幌内定)を投入。システムを3バックに代えて変化を求めに行く。

 すると後半終了間際だった。44分、日本は右サイドから中村がドリブルでエリア内に侵入。ライン際で粘ってマイナスに戻すと、中央で拾った長尾が一人をかわして倒れ込みながら流し込み、ついに勝ち越し点を奪った。

 アウェー側が勝利したことがなかった大学サッカー日韓定期戦だが、ついに日本がその牙城を崩した。通算成績はこれで日本の10勝2分8敗となった。
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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