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早稲田大でJリーグ・WEリーグ等合同内定者会見、磐田内定MF植村洋斗「1年目から中心となって」

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 早稲田大が5日、24シーズンのJリーグ・WEリーグ等加入選手の合同会見を行った。男子部の兵藤慎剛監督(38)は「夢だったり目標だったプロを努力で勝ち取れたことは素晴らしいこと。かなり過酷であることを心にとめておいてほしいが、常に自分にベクトルを。他人のせいにしようと思えばいくらでもできる世界。プライドを持って羽ばたいてほしい」とエールを送った。

 Jリーグには4名が進む。MF植村洋斗は1年でのJ1復帰を決めたジュビロ磐田に入団する。兄は22年までY.S.C.C.横浜に在籍したMF植村友哉。日大藤沢高時代から注目を集めたテクニシャンで、早大に進学後も1年生のころから出場機会を獲得。3年生の7月に早々と、1年半後の磐田への入団を決めた。

 磐田は昨年10月に国際サッカー連盟(FIFA)から今後2回の登録機関(2023年第1および第2登録期間)における新規選手登録の禁止処分を言い渡されたが、入団内定と同時に特別指定選手登録も完了させていた植村は、23シーズンも特別指定選手としてのプレーが可能となっていた。そして今年5月24日のルヴァン杯鳥栖戦に途中出場して、一足早くプロのピッチを経験した。

 改めて磐田を選んだ理由について、植村は「遠藤保仁選手とかお手本になる選手が身近にいたので、成長できると思った。一番最初にオファーを貰ったクラブでやりたいと思っていたし、ジュビロの環境自体も、打ち込める環境があった」と即決だったことを強調。「誰が相手でも関係ない。自分のプレーを思う存分発揮したい。結果を求めてやっていきたい」とレギュラー争いにも自信をのぞかせる。

 J1からのスタートになったことで、アルビレックス新潟に入団するDF森璃太とは、1年目から対戦する可能性が出てきた。森が「試合をするのは楽しみ」と話せば、植村も「敵に回したら怖い選手ですけど、そこを攻略して勝ちたいと思います」と応戦。植村は「ここからスタートで厳しい道が待っていると思うけど、磐田の中心となって1年目から引っ張っていくくらいのつもりで頑張りたい」と力強く意気込んだ。

●MF植村洋斗(4年=日大藤沢高/磐田内定)
「J1の中盤はレベル高いので楽しみ。大島僚太選手(川崎F)とマッチアップしてみたい。あと佐野海舟選手(鹿島)のプレーは最近見て参考にしているので、やってみたいです」

●DF小倉陽太(4年=横浜FCユース/横浜FC内定)
「(横浜FCアカデミー出身で初めて大学経由で帰還)アカデミーのころにお世話になった指導者の期待を裏切ってはいけない。アカデミーから大学を経由して戻りたいという選手の礎になりたい」

●DF森璃太(4年=川崎F U-18/新潟内定)
「これから新潟の選手として責任を持ってプレーし、サッカー界を明るくする存在になりたい。1日でも早くデビューして、愛してる新潟のもとで、大合唱とともにプレーしていきたい」

●MF小松寛太(4年=早稲田実高/岩手内定)
「ギリギリ(4日に内定発表)でこの会見に参加することになりました。自分の特長を存分に発揮して、J3優勝とJ2昇格に貢献したい。サッカー選手として夢を与えられる選手になりたい」

●DF後藤若葉(4年=東京Vメニーナ/浦和L内定)
「DFの選手でなでしこジャパンに入っている選手が多くいる。そこでポジションを奪うことが出来れば、なでしこジャパンに近づくと思う。レッズという素晴らしい環境で成長していきながら、スタメンで出ることを目標に、チームの勝利に貢献していきたい」

●MF笠原綺乃(4年=横須賀シーガルズJOY/広島レジーナ内定)
「サンフレッチェ広島レジーナの選手としての自覚と強い責任感を持って、1試合でも多くサポーターとともに勝利を分かち合えるように、日々自分と向き合って頑張っていきたい」

●DF浦部美月(4年=スフィーダ世田谷FCユース/オルカ鴨川内定)
「決して当たり前ではない高いレベルに身を置けることを大変うれしく思います。自分自身が持っている泥臭さや献身的なプレーを発揮して、リーグ連覇に貢献したい」

●DF夏目歩実(4年=聖和学園高/朝日インテック・ラブリッジ名古屋内定)
「こうして17年目も競技が継続できるのは当たり前ではない。感謝の気持ちを胸に、ピッチ上で輝く姿をみせることで、恩を返せるように精進していきたい」

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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