beacon

[デンチャレ]PO突破の関東選抜Bは新主将に立正大MF川上航立を据えて本大会へ「自分らしくチームを引っ張っていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

主将に就任することになったMF川上航立(立正大3年=帝京長岡高)

[2.24 デンチャレプレーオフ決勝 関東選抜B8-1四国選抜]

 関東選抜Bが出場6チーム中1チームのみに与えられる本大会への出場権を手にした。この日の決勝にはキャプテンマークを巻いて先発し、直接FK弾を含む2得点を決めて勝利に導いたMF川上航立(立正大3年=帝京長岡高)も「まだまだ納得のいくプレーは出来ていないけど、ゴールという形でチームに貢献できたことはよかった」と笑みを浮かべた。

 プレッシャーに打ち勝った。昨年度大会で地域選抜の最下位となったことでプレーオフに回ることになった関東選抜Bだが、メンバーを考えると、プレーオフ突破は当たり前とする見方が強かった。川上も「メンタル的にどうしても難しい時はあった」と認めるところ。ただ「チームのために走る選手がたくさんいるので、簡単に負けないチームになってきた」とチームで乗り越えて掴んだ結果に胸を張った。

 本大会では正式にキャプテンとしてチームを引っ張ることになった。立ち上げからチームをまとめてきたMF常盤亨太(明治大3年=FC東京U-18)が、左もも裏を痛めたためにチームを離脱することになった。試合後の円陣で正式に主将就任を通達されたという川上も「常盤キャプテンが自分の中では完璧すぎたのでちょっと荷が重いですけど、素晴らしい経験をさせてもらえる。彼とはまた違うキャプテン像になるとは思うけど、自分らしくチームを引っ張っていきたい」と決意を新たにする。なお、関東選抜BはMF熊取谷一星(明治大3年=浜松開誠館高)も怪我のためにチームを離れる。

 帝京長岡高では2年連続して高校選手権ベスト4を経験。大会後には高校選抜にも選ばれるなど、世代を代表する選手として活躍した。立正大進学後はなかなかトップチームで出場することは出来なかったが、昨年度は関東大学リーグ2部で21試合(4アシスト)に出場。そして関東選抜Bへの選出を掴んでいた。

 大学で難しい時間を過ごしたことが、今に繋がっているとも考えている。「1、2年で全然出られなかったけど、新しい課題も見つかって、ずっとそれと向き合い続けられたことがよかったと思っています。あと自分は一人で活躍できる選手じゃないので、ここに来れたのは立正大学の仲間やスタッフのおかげ。彼らの思いを背負って、ピッチでプレーすることを一番意識していきたいです」。

 本大会ではより多くのスカウトが集まることが予想される。「チームが勝ち続ければ、自分の評価も上がっていく」と説いた新主将は、「一日一日、自分のプレーをマックスでやることが、自分の目指しているところに近づける一番の近道だと思う。チームのために全力で戦うことを続けていきたいです」と気を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)

●第38回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

TOP