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[デンチャレ]「関東Bは本大会で優勝を狙えるチーム」プレーオフ突破誓う関東選抜B主将明治大MF常盤亨太が初戦2発

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[2.21 デンチャレプレーオフ 関東選抜B2-0東北選抜]

 主将に抜擢された背番号7が、初戦から2ゴールと圧巻の活躍をみせた。関東大学選抜Bは前半29分、右サイドのスローインからチャンスを作ると、右サイドのPAに入ったところでMF常盤亨太(明治大3年=FC東京U-18)が右足を一閃。ゴール左隅に先制弾を突き刺すと、後半43分にはDF常藤奏(中央大1年=興國高)のアーリークロスに走り込んで追加点を決めた。

 個人的に今大会には、U-20全日本選抜の一員として参戦した昨年度大会で実力を発揮できなかった悔しさをぶつけようという思いで臨んでいるという。「0-4で負けた試合(対関西選抜)があって、自分自身も不甲斐ないプレーだった。この大会の借りはこの大会でしか返せないと思っていた。特に初戦ということで集中して入る中で狙っていたので、ゴールが取れてよかったです」。

 デンソーカップチャレンジは22年度大会より本大会前にプレーオフを導入。6チームが本戦出場の1枠をかけた厳しい戦いを繰り広げることになった。本戦に特別参加する日本高校選抜やプレーオフ選抜を除くチームの最下位が次年度のプレーオフに回ることになっており、昨年度大会で最下位に終わった関東選抜Bが今大会はプレーオフから本戦出場を目指すことになった。

 ただやはり実力者が多く集う関東地区の選抜がプレーオフを戦うことは、本来好ましくない。常盤も「関東Bはプレーオフにいるチームじゃない。本大会で優勝を狙えるチームだと思う」と強調すると、「自分も実力でAに選ばれなかったけど、関東Bには雑草魂というかリバウンドメンタリティがある。それとチームを盛り上げるヤマ(MF山市秀翔(早稲田大2年=桐光学園高))とかギン(DF池谷銀姿郎(筑波大1年=横浜FCユース))が下の学年にいて、新4年生はみんな落ち着いているので、いいバランスが取れていると思います」とチームの完成度にも自信をみせた。

 そして常盤自身は当然、更なるアピールを誓う。明治大では2020年からFC東京U-18出身選手が3年連続でFC東京に帰還。今季もDF岡哲平がFC東京でプロキャリアをスタートさせることになった。常盤もその流れに乗りたいところだろう。しかしあくまでも「明治で活躍して絶対的な選手になること」を意識した上で将来を掴みたいと考えているという。「選抜でも明治の基準を示し続ける必要があると思っていて、その先にプロがあるのかなと思っています」。まずはこの大会でチームを本戦に導くことに集中する。

(取材・文 児玉幸洋)

●第38回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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