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[デンチャレ]九州選抜DF橋本悠「いい背中をみせたい」J1福岡内定選手として強い自覚

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DF橋本悠(福岡大3年=鳥栖U-18/福岡内定)

[2.20 デンチャレプレーオフ 北信越選抜1-2九州選抜]

 メンバーの変更があったこともあり、今大会プレーオフ出場選手では、ただ一人のJリーグ内定選手となっている。北信越選抜との初戦に先発した九州選抜のDF橋本悠(福岡大3年=鳥栖U-18/福岡内定)は、白星発進に貢献した。

 この日は鹿屋体育大の選手8人が先発する中に入っての出場となっていたが、特長を生かすことで問題なくプレーできたという。「僕の特長はいろんなチームのプレーに合わせられることだったり、どこのポジションも複数できること。そこは上手くやれたかなと思います」。

 ただ個人としての出来は物足りなさを感じたようで、「攻撃も守備も個人で目立つシーンがなかった。もっとコミュニケーションを取って、前へのスピードだったり、身体を張るところだったりを出していきたい」と勝ちゲームの中でもしっかりと意識を高く保った。

「デンチャレは3年連続の出場で、これまではチャレンジャー精神というか、とにかくやりきるという感じでしたが、今年は最終学年。後輩たちにいい背中を見せられるように、またJリーグ内定者として示しが付くようにやっていきたいと思っています」

 今後のビジョンと照らし合わせることで、アビスパ福岡への入団内定を決めたという。大学に入ってからも高校時代までを過ごしたサガン鳥栖の練習に参加することはあったが、昨年の夏前に1週間ほど練習に参加するなどした福岡から先に正式な獲得オファーが出された。

「鳥栖ユース出身ということでいろいろ話はしましたけど、先にオファーを頂いて、すごく自分を欲しいというか、魅力を感じた。素直に嬉しい気持ちがあったので決めました。練習参加を重ねたうえでやっていけるなという自信もあったし、昨年はルヴァンカップを優勝したり、J1でも上位の成績を残した。順位の上のチームに行くことで、自分の価値も上げられると思って決めました」

 また大学とクラブの練習場が近いことから、1日で両方の練習に参加する「2部練習」も考えているという。「今年は大学でキャプテンもやらせてもらう。関わることは多くなると思うし、そういう意味も早く決めたというのはあります」と意欲的だ。

「高校から大学に来た時もまた違ったサッカーでしたが、考え方を変えたことでオファーを貰える選手になれた。福岡でも長谷部監督のサッカースタイルに最適化した中で自分の特長を上手く出したい。ウイングバックでのプレーになるけど、僕はボランチもできるので、中に入ってというクオリティも出していきたいと思っています」

 残りの大学サッカーでは、違いを示し続けることを使命と考えている。まずは今大会で九州選抜を本戦に導くことを目標に掲げる。「内定しているからこそ、いい背中をみせたい。本戦に持って行って、次の世代に繋げたいと思っています」。22日の次戦は関東選抜Bとの対戦になるが、「いい準備をしていきたい」と必勝を期した。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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